やすらはで寝なましものを小夜更けて

かたぶくまでの月を見しかな

やすらはでねなましものをさよふけて

かたぶくまでのつきをみしかな

赤染衛門

訳）

来ないと分かっていたらすぐに寝ていたのに。

あなたを待っていたら月が西の空に傾いてきたわ。

超訳）

もう！来ないなら来ないって言ってよね！

一晩中待ってたんだから！！

ちょっと一言)

赤染衛門(あかぞめえもん）って女性なんだね。

しかも紫式部も絶賛するほどの良妻賢母。

この頃の女性はただ男性が来るのを待つしか出来なかった。

この歌は「また来るよ」と言う思わせぶりな言葉への恨み節・・なんだろうけど、なんだか可愛らしく見えるね。

寂しさを少し見せつつちょっと拗ねた歌。

キュンキュンきます。

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