有馬山いなのささ原風吹けば

いでそよ人を忘れやはする

ありまやまいなのささはらかぜふけば

いでそよひとをわすれやはする

大弐三位

訳)

有馬山に笹原に風が吹けば、笹の葉がそよそよと音を立てるでしよ。

それと同じ、私があなたを忘れる訳ないじゃない！

超訳）

いい加減にしなさいよね。

あたしがあなたを忘れる訳ないでしょ。

ったく、自分の事を棚に上げて！

ちょっと一言)

大弐三位は紫式部の娘なのです。

母子ともに才能あるなんて羨ましい。。

この歌にはストーリーがあるのだ。

大弐三位が彼氏に「最近連絡くれないじゃない」と歌を送ったところ、

「お前の方が心変わりしたと思って・」と言う歌が返ってきた。

この歌はそれに返した物なのだ。

この時代、オンナは待つ事しか出来ない。

嫌味を言うにもかわいく、美しくなのだ。

難しいね。

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