第51話 かくとたに えやはいふきの

かくとだに えやはいぶきの さしも草

さしも知らじな 燃ゆる思ひを


かくとだに えはやいぶきの さしもぐさ

さしもしらじな もゆるおもひを


藤原実方


訳)

こんなにも燻っているのに伝える事の出来ないあなたへの想い。

あなたは知らないのでしょうね、私のこの燃える想いを。


超訳)

燃えてますよ~、くすぶってますよ~。

あなた、気づいてないでしょう、私の想い。

じわじわと燃えてますよ~!


ちょっと一言)

さしも草とはもぐさの事。

口に出してみると分かるがリズム感が面白い。

『恐れ入谷の鬼子母神』や『その手は桑名の焼き蛤』のような言葉遊びを取り入れているのかな。


なんてね!なんてね!

何を偉そに言ってんだ、のば!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る