第44話 あふことの たえてしなくは

逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに

人をも身をも 恨みざらまし


あふことの たえてしなくは なかなかに

ひとをもみをも うらみざらまし


中納言朝忠


訳)

全く逢うことがなくなったなら、かえってあの人の事も自分運命も恨んだりはしないだろうに。


超訳)

今日もまた出会ってしまった。

いっそ出会わなければこんなに辛い想いをしなくてすむのに・・


ちょっと一言)

朝忠は雅楽で使う笙や笛の名人。

長身肥満だったそうな。

おデブ・・当時はモテる条件だったとか?

ちなみに朝忠、三十八首の右近も恋人の一人。

なんか凄いね。

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