第42話 ちきりきな かたみにそてを

契りきな かたみに袖を しぼりつつ

末の松山 波こさじとは


ちきりきな かたみにそてを しぼりつつ

すえのまつやま なみこさじとは


清原元輔


訳)

涙で袖を濡らしながら誓いあったよね。

決して波のかぶる事のない末の松山の様に二人の愛は永遠だと。


超訳)

ねえ、あの時は二人で泣きながら永遠の愛を誓ったよね!

ねえ、なんでそんなにそっけないの!

ねえ!


ちょっとうんちく)

この歌にも元歌があります。

「君をおきて あだし心を 我が持たば

末の松山 波もこえなむ」

(あなた以外の誰かに心を奪われる様なことがあれば、末の松山に波が被ってしまうでしょう(それくらいありえない事です))

この歌を逆手にとって未練ある相手に泣きつく。

上手いのか、セコイのか、切ないのか。

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