第41話 こひすてふ わかなはまたき

恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり

人知れずこそ 思いそめしか


こひすてふ わかなはまたき たちにけり

ひとしれずこそ おもひそめしか


壬生忠見


訳)

恋をしてるという噂が立ち始めた。

誰にも知られない様に思い始めばかりだというのに


超訳)

「ひゅーひゅー♪

お前妙子のこと好きなんだって?」

「ち、違うよバカ、

あいつとはたまたま帰りが一緒になっただけで・・」


ちょっと一言)

この歌は一つ前の歌と『歌合』で競っています。

結果は・・・前回の平兼盛の勝ち!


凄い僅差だったようです。

都会出の平兼盛、田舎から出てきた壬生忠見。田舎者扱いされた壬生忠見のアウェイ感は半端なかったのかもしれません。

負けた壬生忠見はその後食事も喉を通らなくなり不治の病にかかったとかかからなかったとか。(どっちやねん!)


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