名にしおはば逢坂山のさねかずら

人に知られてくるよしもがな

なにしおはばあふさかやまのさねかづら

ひとにしられでくるよしもがな

三条右大臣

訳）

恋しい人に逢えるという事で知られている逢坂山。

そこにあるさねかずらの蔦を手繰るように人知れずあの人に逢える方法なないだろうか。

超訳）

あの人に逢いたいの！

お話しがしたいのよ！

何か手はないかしら？

ちょっと一言)

真葛(さねかずら)は紅い実をつける常緑性木本。

ツルから粘液をとり整髪料として使っていたとか。

逢坂で『逢う』さねかずらで『さ寝』(男女が一緒に寝る)を歌ってる。

一見遠回しな様でストレートな歌なのだ。

作者の藤原定方はこの歌と一緒にさねかずらを贈ったそうな。

キザなのかな〜？

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