第5話 おくやまに もみちふみわけ

奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の

声聞くときぞ 秋は悲しき


おくやまに もみぢふみわけ なくしかの

こえきくときぞ あきはかなしき


猿丸大夫


訳)

人里離れた山岡で、紅葉を踏み分けながら鳴く鹿の声を聞いた。

切なく感じるのは秋だからだろうか?


超訳)

秋だよ!切ない秋だよ!

ほら、鹿も彼女を探して鳴いてるよ。

一人ぼっちはやだよね!


ちょっと一言)

猿丸大夫・・・変な名前〜!

と、ツッコミを入れつつ彼の正体とは!

実は謎に包まれているのです。

一説には第三首を読んだ柿本人麻呂の異名ではないかと言われてたりします。

猿丸が人麻呂になったのか、人麻呂が猿丸にされたのか?


謎は深まるばかりです。

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