第2話 はるすきて なつきにけらし

春過ぎて 夏来にけらし 白妙の

衣干すてふ 天の香具山


はるすぎて なつきにけらし しろたへの

ころもほすてふ あまのかぐやま


持統天皇


訳)

春が終わり夏が来たようですね。

もう天の香具山に白い衣を干していたらしいですよ。


超訳)

春には会えるって言ったよね。

もう夏がきたよ。

いつ会えるの? ねえ!


ちょっと一言)

持統天皇は第一首の天智天皇の娘。

実はこの歌、オリジナルは万葉集に収録されている。

ただし、少し表現がちがっている。

万葉集版は

春過ぎて 夏来たるらし 白妙の

衣干したり 天の香具山


万葉集版より少し優しい感じかな?

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