第11話細工と再会
王に意見した俺は王都の外に来ていた。(その間、騎士長に散々説教された)
「どうするのですか⁉︎王にあんなことを言った手前、もう逃げられませんよ⁉︎」
「どうするも何も古龍種は会話が出来るんだろ?会話して帰って貰えばいい」
「会話が出来ると言ってもそれは単体で落ち着いている時です‼︎現在向かって来ている古龍種は3体。それに飛行速度が通常時より何倍も出ています。気性が荒いと思って良いでしょう‼︎」
「そう慌てるなって、ほら来たぞ」
遠くに空を飛ぶ3つの影が視界に入る。ステータスを確認すると…
「ライトニングドラゴン、ダークドラゴン、フレイムドラゴンか属性はバラバラだな」
「笑い事ではありません。私1人でも一体相手で引き分ける事しか出来ないのに…」
(それでも引き分けるんだ…)
もちろん話している間にもドラゴン達は近いて来る。そして俺の前に来た時に急激に減速して着地し、頭を垂れた。
「只今、挨拶に伺いました」
ライトニングドラゴンが言った。容姿は三体とも同じ、…まあ、ドラゴンだ。
「ああ、久しぶり。大きくなったな〜」
「えっ‼︎何故古龍が敬意を⁉︎」
まあ疑問も当然だ。こいつらは俺が創ったのだから。
順を追って説明しよう。まず俺が能力の試し打ちの時にこいつらの卵(耐久力が高い)を創り、遺伝子も決めれたので俺の存在を把握できる様にしてピクシーにバレないようにこっそりマグマの中に放った。まあバレてたが…
だから実質俺はこいつ等の父親だ。童貞なのに父親ってなんか悲しいな…
「どういう事ですか⁉︎」
何かうるさいので放っておく。
「悪いが今は取り込み中なんだ。今度呼ぶから契約してくれない?」
RPG等にある職業がこの世界にもある。俺が求めたのはドラゴンライダーのスキル、契約だ。契約は自分がドラゴンに契約の申請をしてドラゴンが受理すれば完了となる。受理するドラゴンは余りいないのでドラゴンライダーは少ない。
「了承しました。ではこれにて…」
三体と契約を済まして、ドラゴン達が帰っていくのを見ながら気づいた。
(あれ?あいつ等が来たのって俺に会うため?じゃあ城が慌ただしかったのって俺のせい?)
騎士長の質問を聴き流し、罪悪感に苛まれながら城へと戻っていった。
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