第10話慌ただしい城

 王宮に着いた俺は精神を安定させる能力を創った。俺の知識(漫画)では王の威厳が強く主人公もタジタジになる。なので、動揺しない様に対策を講じた。


 さて、宿から城へ13キロほどだ。この国の王都は半径20キロで、その内1/2に一般人、1/3に貴族、残りは王族となっている。


 城壁は3枚あり内側に行くにつれ高く分厚くなっていくこの国の名前は…



「なんか、慌ただしくないですか?」


「そうですね。…とりあえず謁見の間に向かいましょう」



 この国の名前は『ラステリカ』。王都の名は『城壁都市ラステリカ』



「只今、到着致しました」


「ご苦労。だが、今は取り込み中だ。娘は昨日とある事件が起きてな、それの調査だ。城内が慌ただしいのは、古龍エンシェントドラゴンが複数体この街に向かって来ているからだ。自慢の城壁も防げるのは精々2体までだ…。お前達は別室にて待機するように」


「俺が古龍をどうにか出来ると言ってもですか?」


「出来るのか?」


「はい」


「ならば、4時間以内にこの件を収めよ。出来なければ罰を、出来たらお前の望みを叶えよう」


「交渉成立だ」

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