第6話異世界生活始動
「何でこんなものを見張ってるんだろうな?」
「何でも触ると2〜30メートル吹っ飛ぶらしいぜ。触った奴は池に落ちたおかげで助かったらしい」
なるほど、これで見張りの理由がわかった。
だが、彼らに付き合う必要も無いだろう。
メニューを創造する。機能は自分と相手のステータスの目視(名前も含む)、ストレージ(アイテム欄付き)、LVUP機能(ステータス上昇)
俺は一つ目の効果で相手と自分の強さを見た。
…俺弱いなぁ。とりあえず話しかけるか…
「あのーちょっとどいて欲しいんですが…」
「ああっ、テメェどっからはいっ」
俺を見て兵士達は固まった。そして逃走した。よくわからないが、無視して街に向かう。
川沿いに歩いて10分で街に着いた。
外側には大きな壁があり、そこをくぐると奥にさらに大きな壁が立って
いた。とりあえず俺とピクシー(名前がないと言われたのでピクシーと呼ぶことになった)は宿をとることにした。
宿の名前は赤熊亭、女将にお金(ピクシーが持っていた)を渡し、一部屋とった。食事は無しだ。
まずやることは、バトルアリーナの受付だ。
女将に参加方法を尋ねると。
「ああ、あんたバトルアリーナに参加するのかい?オススメはしないよ」
「出る理由があるので」
「わかったよ。ここから西に500メートル位行くと、大きな石造りの建物がある。そこが会場だよ。開会は明日、受付は今日の夜までだよ。今年は姫様が見に来るんで、例年より参加者が多いんだ。気をつけなよ」
女将に礼を言いピクシーを連れて、会場へ向かう。
会場には列が出来ており受付は、大忙しの様子だ。会場はコロッセオに似ている。石造りの建物は年季が入っていそうだ。
俺が列に並ぼうとした時、怒鳴り声が聴こえて来た。
「お前が参加して勝てると思ってるのか?良いから俺を前に入れろ」
「ふざけるな‼︎ちゃんと並べ‼︎」
どうやら列に割り込もうとしている様だ。
「辞めろ」
うるさいので止める事にした。
「ああ、テメェ誰だ?テメェも参加するのか?」
「うるさい。最低限のマナーも守れないのか?お前は」
「ああ、ヤンのか?」
「おい‼︎そこで何をしている。揉め事を起こしたら参加禁止だぞ!」
係員が来てくれた。これでもう大丈夫だろう。
俺は列に並ぼうとするが、呼び止められた。
幸い周りの証言から、俺の無実が証明され、すぐに解放された。
係員はお詫びとして、俺の受付をしてくれたため、結局予定よりも早く宿に戻った。
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