第2話 子猫、魔王とされる

おい、俺の城小さくね。

そこそこ大きい城かと思ったけど、これじゃあ、

「砂の城じゃねーか!!」

「気のせいですよ、気のせい。玄関まであと15キロありますから。」

は!?前言撤回、広すぎじゃね。

門をくぐって早4時間まだ着かない。

足が痛い。

「あ、忘れてました、迎えの者を呼びます、ちょっと待ってください。」

おい、忘れてたのかよ。


龍?が迎えに来た

「魔王様、お待ちしておりました。この私、サンシェにお乗りください。アーデル、貴様は乗せん。魔王様に何たる仕打ちを。」

古来から魔王に仕えている龍騎兵の一族育ちのやつらしい。


快適な空の旅である。

あの苦痛の歩きの数倍快適。というか、比じゃない。

「サンシェ、最高だ、助かった。」

礼を言う必要がないとしても言いたく、言った。

「い、いえ。このサンシェ、魔王様のためなら火の中、水の中、何処へでもお供します。」

おう、頼もしいな。


「魔王様のご到着された。道を開けろ。」

サンシェが一声をかけ、大広間にある玉座までの道ができる。


「我らが魔王、西羅様に忠誠を誓い、反映を誓う。」

??

「魔王様、その盃を上げてください。」

なるほど、サンシェ、助かった。

「皆、よろしくな。乾杯」

盛り上がらないが明るい雰囲気が漂っている。

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