第4話 「魔王を倒して参れ!」

「お父様、私思うのですが……」

「なんじゃ?」


王女が次の議題を提案する。


「『勇者』とはどんな戦い方をする方なのですか?」


兵士長が答える。


「『勇』ましい『者』と名乗る以上、接近戦が前提でしょうね」

「弓とか魔法で遠距離主体はありえんじゃろ」

「でもあなた。接近戦でも様々な武器がおありではないかしら?」

「やっぱり剣じゃろうな」


王が言い切る。


「剣でしょうな」


大臣も続く。


「斧とか不格好じゃわい」

「力自慢の仲間ポジションでしょうなぁ」


兵士長も容赦ない。


「総合すると、『勇者は剣を使う』『魔法に長けていなくて良い』と言うことでよいですかな?」


大臣の言葉に皆頷いた。


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