第43詩 カエル鳴く泣く

風の強い夜、雨の夜


カエルが鳴いている夜

秋になるとカエルが鳴くんだ…。


そうだったっけ……。


そういえば…考えたことも無かった。

カエルの鳴く声で季節を感じる、そんな余裕無かったのかもしれない……。


心ってなんだろう…。


仕事で溢れていたころ、僕に心はあった?

仕事を失った今…僕に心はある?


自分ってなんだ?


誰かに認められていても…誰の目にも止まらなくても…僕は僕だよ……。


自信はないけど…僕は…ここにいるよね。


僕も、カエルのように鳴けば…誰か気づいてくれるかな?

僕は、毎日泣くばかり…泣くだけじゃ誰も気づいてくれない……。

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