第41詩 繊月の夜
見上げれば、繊月の夜。
キミを抱きながら、夜の路を歩く。
白く…金色に、鈍く光る。
月はいい…みずからは輝くことはできなくても、太陽が輝かせてくれる。
恵まれていると思う。
羨ましいと思う。
僕のことは誰も照らしてくれないから……。
暗い闇から、光を上目で見つめるだけ……。
僕は、いつでも、卑屈に上を羨望するだけ……。
手を伸ばしても……何にも…触れない…冷たい空を感じるだけ……。
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