第29詩 その眼にどう映る

雨が降る…今日も雨…。

私の隣で、じっと私を見つめる眼。


鳴くわけでも…眠るわけでもない。

私を視ている。


本当に私を視ているのだろうか?


私の姿にナニを視る?


愁い・偽り・恐れ……。

明るいナニカは視えないと思うよ。


でも…そんな私でも…今夜くらいは、優しさを……。

与えられないから……求めない。

求めないから……与えられない。


どちらでも一緒だ。


私は…下から上を視るだけ。

いつでも…世界は私の頭上に存在するだけ。

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