第28詩 なぜ雨は降るの

昨夜から雨は降り続く……。

「雨は気分が沈むよな」

友人が、そんなことを言っていた。

「そうかな……」

私は車の助手席で外を見ながら呟いた。


雨は嫌いじゃない。


道路や建物の汚れた部分が解らなくなるから。


キミは散歩に行けないから、雨は嫌いだね。


しばらく雨を眺めて…ソファアで丸くなる。

そして…眠る…眠る…。


たまには…雨を眺めるだけじゃなくて、雨を感じてみよう。

傘を叩く様に降る雨音が音楽のように心地いいかもしれない。


できれば…私の汚れたところを流してほしい……。

無理なら…せめて、隠してほしい……。

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