プロムの後に 最終回


「…僕、ケルシーの事…その、好きだから」


ジェイソンははにかみ、照れながらケルシーを見つめた。


ケルシーは目を見開き、顔を真っ赤にしてジェイソンを見つめた。


「返事は、無理にとは言わないし…いつでも良いからさ」


ジェイソンははにかんで笑うと、ケルシーに手を差し伸べた。


「さぁ、皆の所に戻ろう…皆が探してるかも知れないからね!」


ケルシーは真っ赤な顔のまま、差し伸べられたジェイソンの手を握ると、無言で腕をぐいっと引っ張った。


「ケルシー?」


ジェイソンが不思議そうな顔をすれば、ケルシーは真剣ながら真っ赤な顔でジェイソンを見つめた。


「わっ、私も!私も、ジェイソンが好きよ!」


緊張からかちょっぴり躊躇ったものの、ケルシーははっきりと返答した。


ジェイソンへの気持ちを、そして愛を。


ジェイソンはケルシーに負けないぐらいには顔を真っ赤にしつつ、優しくケルシーの手を引いて皆が居る場所に戻った。


皆は再度踊り終えて大はしゃぎしていた。


ジェイソンはチャドに飛びつかれてジークにハイテンションに絡まれてライアンとハイタッチし、ケルシーはテイラーやマーサに抱き着かれていた。


そのうちにチャドとテイラー、ジークとシャーペイがイチャイチャし始め、ライアンとマーサは困った顔をしていた。


ジェイソンとケルシーは、静かに手を繋いでいた。


そしてそれぞれ帰路につき、ジェイソンは寒いだろうから、とケルシーに自分のタキシードの上着を着せていた。

ケルシーはびっくりしていたが、すぐに幸せそうにタキシードを羽織っていた。

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もう一つの甘い恋 こびと @hsmlove

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