番外編2 評価の本質を知る為に

 別名雑記帳として書いている番外編の続編です。毎度の如く息抜きですので気軽に進めてください。前回でよい読み手を作るという話をしましたが、今回はその延長にある「評価」の話をしようかと思います。このサイトでの評価基準となるのは主に「PV数」と「レビュー」の2つ、その中でもレビューは星と推薦文に分けられます。

それぞれの価値的な物を考えるとPV<星<推薦文の順でつけられづらくなり、逆に言えばPVが少なくとも推薦文が多ければ、そちらのほうがPV数が多いものだけよりも総計としては高くなるでしょう。ええ、分かっています。そんなことはカクヨムユーザー誰しもが知っている事です。ここで今更確認する必要も無かったでしょう。


 ここからは私の経験の話になります、そういった物が苦手な方は飛ばして下さい。


 私も書き手の一人として拙いながらも短編をいくつか書いています、そのPV数は数か月経った今でやっと600強です。初心者ながらも精一杯書き続けてきたつもりでした、しかしこの創作論を苦し紛れの時間の埋め合わせとして書いた所、もうあの短編群の総PV数の半分を超えようとしていますし、評価に至ってはそれを凌駕しています。皆様に読んで頂けて嬉しく思う反面、「じゃあ、あの数か月自分が取り組んだことは一体何だったんだ」と、かつての自分を疑問視するようになりました。私は本当にこう感情的になるとなかなか戻れない人間で、やはりあれは何の価値も無かったんだ、とか。あれほどまでに費やした時間が勿体無いな、等と悩み続けました。これではいけないなと一念発起した時にふと気づいたのが「いつしか自分は評価システムに踊らされていた」という事でした。そう、このサイトでの評価は「作品そのものの良さを決める基準ではない」のです。これを聞いてなぜそう言えるのかと疑問に思う人も多いでしょう。本来「評価とはその良し悪しを判別する為の指標」であるはずなのに、それがそうでない場合などある訳が無いと。ですが、カクヨムの評価システムには致命的な欠陥がありました。それは「評価者が全ての候補に対して平等では無い」事、試しに例を示します。選挙で代表者を選ぶ際、投票者は全ての候補の意見を聞いてから票を投じるでしょう。しかし、カクヨムの場合は候補者が膨大すぎる為、全ての候補者の情報を得ないままに投票をするような物です。これでは投票者が必ず正しい選択をする事は不可能でしょう。ですので、私は此処に辿り着いた「運の良い純粋な未来ある書き手たち」にこの事実を教えましょう。

 「カクヨムの評価は本来の意味での≪評価≫では無い、≪需要量の目安≫だ。」

どうです?今まで評価の有無で私のように一喜一憂したりしていませんでしたか?

「評価が付かない事はその作品が劣悪である証」だと思ってはいませんでしたか?

もし今この瞬間もそう思っているなら、今ここで自分がカクヨムの評価システムに踊らされていただけだと気づいて下さい。

「評価の高い小説=優れた小説」ではなく「評価の高い小説=商品需要のある小説」であり、そこには「絶対的な面白さや平等な評価基準など存在しない」のです。

カクヨム運営はこのサイトを「自社為の金の生る木」としか思っていません。どれだけつまらなくとも需要があればそこで摘んで商品化して利益にする。それだけです。

この評価はそのために設計されたものであり、我々書き手作った作品の持つ「本当の面白さ」を評価するためにある訳では無いのです。


まとめ:評価の奴隷にならないために、このサイトの評価システムは作品の良さを指数化する物では無いと知ろう。そう考えれば、評価のつかない作品はただ単に需要が無かったと言うだけで、決して面白くなかった訳ではない。だからもう無意味な評価に振り回されて自信を失い、物語を紡ぐ事をあきらめようなんて思わない事だ。


次回:???

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る