霞扇の術
「組頭様。すり替えておきました。で、御首尾は?」
組頭
「上首尾だ。彼奴は馬脚を現した。」
「フッ、油断し、調子に乗った者の正体を暴くなど容易い。」
「会話の内容は把握した。「丙」は「ハ」を見張りに付けて泳がせる。」
「して「ル」、「巣」まで行けるか?」
ル
「組頭様の、読み通りなら。」
組頭
「我らは「甲」を囮に、奴等の策に掛かった振りをする。」
「「乙」を手中に収め。巡って来た「甲」を捕らえるチャンスを、「賊」は逃しはしないだろう。なればこそ、付け入る隙も有る。」
「残りの「姉妹」もそちらに送った。気を抜くな、これは「肉を切らせて骨断つ」策だ。しくじれば「御庭番衆」からの 処分を免れない。」
「根来、甲賀組が手柄を掠め取ろうと狙っている。「ル」、散った「姉妹」「兄弟」達の死を、無駄にするな。」
「伊賀忍び組きっての「忍術の使い手」と呼ばれたお前だ、下命をはたせ。」
ル
「御意!!」
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