シ・ノ・ビ

藤崎ルキノ－２

「教授、教授、、、、きょ～じゅ～～。」

　加藤の肩をそっとゆすり、静かに声をかけるルキノ、程なくして加藤は目を覚ます。

　「、、、はっ、、、、る、ルキノさん。だ、大丈夫ですか？」

　事件現場でのストレスが、加藤自身、思う以上の負担となっていたらしい。ルキノの側で、看病しているつもりが、いつの間にか眠りこけていた。

　ルキノと顔を見合わせ、少しバツの悪い表情を見せる加藤。思わず二人で笑いあう。