日常崩壊


「下知に従い、忍び込んだ賊を討ち取りました。「乙」は無事にございます。」


組頭


 「上首尾だ、ル」


 「だが、姉妹達は「頭目」を取り逃がし、「ホ」が重症を負った。しばらく下命を果たすのは、困難だろうな。」



  「、、、、犠牲が、、、取り逃がしたのですか、、、」


組頭


 「如何した?ル。」



 「、、、恐れながら。やはり初動で、私が出るべきだったのでは、、、」


組頭


 「馬鹿なコトを、「乙」を守ることは絶対。ソコにお前は欠かせん。」


 「「忍び名」を与えられながら、下命を果たせなかった姉妹達が無能なのだ。案ずるな、「里」から急ぎ穴埋めを手配する。」



 「恐れながら、、、、、JAEAで、多くの「姉妹」「兄弟」達が命を落としたと聞きました。今回の「賊」は全てに於いて我らを、いえ、「お上」を先んじております。」


組頭


 「存じておる。侮れぬ奴等だ、通じている者が居るのはもはや疑いの余地は無い。「頭目」を捕らえば、全容を知ることが出来たはずだが、、、、」


 「ええい、忌々しい!!」



 「、、、、恐れながら。「御庭番様」に願い出て、他の「忍び組」の手を借りる事も考えるべきでは?里に残る者はまだ未熟。犠牲が増えるだけでは?」


組頭


 「ルよ、口が過ぎようぞ。お前の腕は確かだが、下忍の分際で意見か?分をわきまえよ!!」


 「「甲」「乙」「丙」全て我の掌中にある。先の失態を挽回せねば、我が「伊賀忍び組」の存続に関わる。今、他の組から手を借りるなど、もっての外だ。」


 「通じている者に目星は付けてある。危険な賭けだが、罠を張ることに成るだろう。ル、お前に全てを託そう。首尾よく努めれば、お前の言葉、今一度考える。」


 「ルよ、此度の次第は既に役人へ情報は流した、おって駆けつけて来る。お前は「変装術」で「乙」の警護をつづけろ。」



  「、、、、」


組頭


 「ル、如何した。」



  「御意、、、、」

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