第3話 人間界へ到着

「ここ…木霊神社こだまじんじゃだ!」

ゲートを潜り人間界へ着くと睦月むつきは驚きながら神社をクルクル見る。

「あんまりはしゃぎすぎるなよ…」

「まあまあ、いいじゃん別に!」

「あれ…?お二人共尻尾と翼が…」

睦月の疑問に二人は目を合わせ笑みを浮かべ説明をしようとしたが

「人間界へ行くと自然に見えなくなるのです。普通の人はきっと驚くでしょうから。」

「…確かに僕も驚いた!」

『…………』

詩音が二人の台詞を取り満面の笑みで睦月に説明をした後少し困ったような顔をして

「今度は私も話に混ぜてくださいね。」

「分かったよ。詩音」

ビックリし慌てて村雨が答えると詩音は頷いてから今から学校へ向かおうと睦月に案内を頼み4人は早足で学校へ向かった。




***

「ここが僕の通っている学校。…デカいのはこの学校が小中高一貫だからなんだ。」

「な、なるほどね…」

「詩音…これは」

「色々と不味いですね…早く行かなければ」

睦月の通っている学校【百花学園ひゃっかがくえん】は3人が予想していた以上に学校はかなり広いうえに学校へ入る前から詩音と村雨は素早く感じ取った。…睦月に着いていた負のオーラに似ていたのだ。睦月の話を聞いていた五月も徐々に感じ取り怯えた表情になっていったが怖いのを押さえ込み笑顔を絶やさなかった。

「取り敢えず…これは正しく奇怪事件だね」

「そうですね。という事で睦月君、これを絶対に無くさないように自分のポケットへ」

「紙人形…?」

睦月に手渡された紙人形について詩音は“自分に受けた攻撃を何回か身がりに出来る人形ひとがた“と言われた。それを聞くと睦月は直ぐ様懐に人形をしまい詩音達を見つめた。

「さて…調査を開始します。」

『おう!』

4人は掛け声をした後奇怪になった学校へと入っていった。

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奇怪図書探偵団 山神美智 @miti1106

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