話さないということ
俺の元に来たのは高校時代の同級生。もともとクラスでも一人で静かに本を読むばかりの、良く言えば控えめな子であったのが今も変わらず、会社で孤立しているのだという。
構って欲しい、愛されてみたい。しかし男性経験など当然無い彼女は、どのようにして男と付き合えば良いか分からず、結局声すらかけられないのだそうだ。
俺の相談は為になるからと噂を聞いて、今日はなんとか話しに来れたのだという。
俺はまた適当なアドバイスをした後で、こっそり彼女の控えめな性格をひっくり返し、活発な女の子にしてあげた。
結果、やかましく遠慮の無い彼女は周囲から大変嫌われた。
俺としたことが、彼女はそもそも人とコミュニケーションをとることが苦手であるのを忘れていた…
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