第2話 白と黒 Partつー
「やっはろー★元気?白っち」
「く、黒さん…おはようございます。」
朝からテンションが高い。
「なになに〜、また、敬語使って〜。私と、白っちの仲じゃん。」
「そんな、変な仲持ってない…。」
「うわー!変な仲だなんて!…そ、れ、よ、り〜なーにやってんの‼︎」
僕はとっさにスマホをリュックにしまう。
「何でもいい。」
まぁ、黒さんの場合見つかっても大丈夫なんだけど…
「梓〜おはよ〜」
「おはよー」
声を掛けたのは、さっきのキャピキャピしてた人達だ。
「じゃ、行くね。」
そう言うと黒さんは彼女達の元へ走り寄っていった。
僕に、何の予定があったんだろう。
それに、また、敬語が出ちゃった。
たまに出る、僕の昔からの癖。
友達が少ないのは、この癖のせいだと思う。
黒さんは僕の幼馴染だ。
小学校の時僕の家の隣に越してきた。
僕の癖なんて、気にしないで接してくれた。
小学校は違かったんだけど、放課後、毎日の様に遊んでた。
黒さんは可愛い。
いや、別に、好きとかそうゆうことでそう思うわけじゃない。
さらっさらの黒髪ロングヘアでツインテールにしてて、笑うと笑顔がはじける様で、
頭もいい。…運動はイマイチだけど…
そして絵がとても上手。皆に褒められている。
…僕とは正反対だ。
バスを降りて学校に行く。
テクテクテク…と1人で歩いていると「ど〜ん★」と体当たりされた。
「黒さん…」
「一緒に学校行こ!」
満面の笑み。
僕の手を引く黒さん。
僕は、
拒むような、
呆れているような、
声を出す。
でも、結局黒さんについていく。
僕たちは、こうゆう関係。
カフェオレがいい具合で混ざるのが難しい様に、僕と黒さんは混ざれない。
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