超常現象-レヴィナスとアイオーン

1.レヴィナス

アーク遺跡から出土した無限の可能性を持つ鉱石をさす。

鉱石と言われても、液体、固体、気体とあらゆる形態に変形できるため、厳密にはこの表現は正しくない。

科学では判定できない『心』を読みとる力があり、それによりあらゆる事を可能とする。その恩恵によってIDSSの開発や召喚技術の確立が行われた。イーグとするためにはレヴィナスそのものをまず液体状にし、それから体内に注入する。

だが、アーク遺跡の消滅(?)に伴い天然のレヴィナスは採取不能となってしまう。しかし、何故か極微量の天然が最近は取れる。

プロトタイプエイジスの装甲素材はこれである。

現在は代替品として精神感応能力を付与した「KL」と、それら全てを除去し固体としての脅威的な硬度及び軽量さに特化させた鉱石「EL」とが生産されている。

しかし、KLの生産費用はELの15倍以上にも及ぶ。これはKLがレアメタルである「エイゾウム」に特殊な原子変換を施してやっと完成するが、その肝心のエイゾウムの採取地域が限られていることが大きく起因している。

名称の由来は無限を神の一種だと考えた哲学者『レヴィナス』より。


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2.アイオーン

謎の存在「ジン」を頂点とする謎の存在。

その存在は、何処からか突然現れ、やがて何処かに消えていく。何故現れるのか、何が現れるためのキーなのか、その答えは聖戦から千年経っても謎のままだ。

基本形はゼリーのような体をした意志を持たない戦闘兵器であり、魂とされる「コア」を中心にして成り立っている。全身からオーラシューターを放ち、場合によっては人類が駆逐されるまで無尽蔵に湧いて出てくる、そんな兵器だ。そしてコアを抜き取った瞬間、アイオーンは灰となって消滅する。

ジンを頂点に上級、中級、下球と分かれているが、これは便宜上のランク分けである。

中級、下級が主に出現することが多く、それらは全部で十種類に区分分けされるため、それぞれ「聖十セフィラーの樹」より名前が名付けられた。

上級は滅多に戦場に姿を見せないため、資料性が乏しいが、それぞれが独自の意志を持つと同時に、中級と下級には見られない自らの名前を持っているという点が大きな特徴である。また、全部の上級アイオーンが人語を介することも特徴と言える。

その上級アイオーンの中でも一際目立つのが「十二使徒」と呼ばれる存在である。

キリスト教の聖典に登場する十二使徒の名を持つ存在であり、総じて全長が50mを越える超大型タイプであり、実質的な戦闘隊長となることが多い。

実際、聖戦時にはこれが存在するところでは必ずと言っていいほど大激戦が繰り広げられており、プロトタイプエイジスも数多の数が屠られているが、同時に十二使徒も半分は殲滅できたのである。

以下が十二使徒の特徴である。


イスカリオテ:聖戦時に存在のみしか確認されておらず、詳細不明

シモン:気で出来た炎の塊。大気の熱を自由自在に操る

マタイ:獣型。俊足を最大の武器とする切り込み役

フィリポ:鳥形。自らの羽すらも剣とすることが出来る

アンデレ:鮫型。海上での戦いを可能とする唯一の十二使徒

バルトロマイ:紙のような形をしており、様々な形状に変形する

トマス:クモ型。気で出来たワイヤーをクモの巣状に張り巡らすことが可能

タダイ:球体型。何もかもを一呑みにする。人類が最初に接触した十二使徒

ペテロ:十字架型。死んだアイオーンを何度も再生させる

ヨハネ:巨人型。セベタイ、アルファイ両ヤコブとの三位一体の戦法を得意とする

セベタイ・ヤコブ:馬型。ヨハネのサポート役で機動力を持たせるための物

アルファイ・ヤコブ:槍型。同じくヨハネのサポート役で攻撃力を持たせる物


このように下級や中級アイオーンには見られない形状の物が多かったため、あらゆる戦線で破壊するために困難がつきまとったとされている。また、十二使徒はコアを完全に消滅させない限り、別の魂をコアとして何度でも復活する。そのため、完全に消滅させるのは困難であるとの見方が有力である。

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