それぞれの国の特殊な部隊とシステム
ベクトーア
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ルーン・ブレイド(海軍第四独立艦隊)
・部隊員総数:291名+諜報部員推定25名
・保有戦力:空中戦艦一隻
プロトタイプエイジス三機(うち一機は傭兵からの借り物)
エイジス四機
・艦隊総司令:ロニキス・アンダーソン中佐
・戦闘隊長:ルナ・ホーヒュニング大尉
・諜報部司令:ロイド・ローヤー少佐
ベクトーアの抱える最強の特務部隊の一つでアイオーンとの戦闘にも適する部隊で少数精鋭をコンセプトにまとめられているのが特徴。
設立を指示したのは実は現会長のヨシュアその人であるためか、隊員全員がヨシュアに対して非常に強い忠誠心を持っている。
空中戦艦を保有するなどその装備もかなり充実しているがあまりの素行不良のため無駄飯食らいと評判が悪い。エリート士官からはこの部隊に配備されることは『左遷』を意味するとすら言われている。
現在の戦闘隊長はルナ・ホーヒュニング大尉だが、彼女は三代目である。
ちなみに彼等が数多くの軍法会議物の行動を起こしてもクビにならないのは恐ろしいまでの戦闘力があってこそである。もっとも、戦闘力を追従しすぎて人間性が皆無な奴らばかり集まってしまったのだが。そして戦闘力さえなければ間違いなく彼らはほぼ全員クビである(というか彼らは最早首の皮一枚で繋がっているも同然である)
もっとも、これでも昔に比べればまだ大人しくなった方で設立当初などヤクザや暴力団とどちらがマシかと言われていたほどであり、戦闘力は異常に高かったが協調性皆無で、二年で五回も独房入りさせられた兵士すらいた(容疑:上官への拳銃発砲や鉄拳パンチ)。その不良行為を当時の戦闘隊長である「ダリー・インプロブス」自ら率先してやっていたこともあって、設立当初から問題児集合所として見られていた。実際、「類は友を呼ぶ」の言葉のように、能力は凄いが素行不良であったり性格に難がありすぎたりといった人材ばかりがこの部隊に配属されていくことになる。もっとも、このことは既に設立コンセプトの中に織り込まれていたことであったという。
昨今ではパイロット人員のほとんどが外人で構成されている故に外人部隊として扱われることが多く、内部でも少し敵が多いがそれでも信頼する兵士達の数も多く威厳は充分にある…はず。
味方からは『愚連隊』、『金食い虫』、または『無法者(「DQN」に変わることも)集団』、敵からは『無敗艦隊』、『電波な奴らの集まり』と恐れられている。
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華狼
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・称号
華狼独特の制度。 華狼幹部会が特にその能力が優れていると感じた者に送る物であり、これを送られることが華狼の市民にとって最高の栄誉であるとされている。
ただし選出される人物は全部で13人しかいない上、かなり厳しい審査が待ちかまえている。
そのためもあり、現在は五番目の称号「
称号の名称の由来は、上位三位は道教の最高神格「三清」より。本来は元始の方が偉いはずなのだが、これを制定したトールが「民に道を示すべきだ。だからこそ道が一番偉い」という無茶苦茶なことを言ったためにこの順番になってしまった。
四位と五位はそれぞれこの時より3000 年以上昔の三国時代に
更にその下の八個の称号は仏教の「天竜八部衆」より名付けられており、名前の由来が方々に及んでいることがよく分かる。
現在の称号保持者と称号は以下のようになっている。
順:位名 :保持者の順に並べる。
1 :
2 :
3 :
4 :
5(欠番):
6 :
7 :
8:
9 :
10 :
11 :
12 :
13 :
・四天王
称号を持つメンバーのうち、現会長であるザウアーの親戚四名の武人を称してこう呼ぶ。メンバーはスパーテイン、ディアル、フェイス、カームの四名である。
保持している称号の位はこの中では3番目である物の、年の功と桁外れの武功故にスパーテインが筆頭となっている。
四人ともそれぞれ違うスタイルの戦いを好むが、連携も非常に上手く、ディアルが先陣を切って敵を攪乱、カームが攪乱した敵を狙撃し、スパーテインの部隊がなぎ払い、フェイスが後方から支援すると同時に突破した部隊を撃破する。
この戦法は「風林火山」にも例えられており、彼らが如何に優秀な武人であるかがよく分かる。
まさしく、現代に生きる武将達の集団なのだ。
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フェンリル
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シャドウナイツ
・部隊員総数:7名
・保有戦力: エイジス7機(うちプロトタイプエイジス2機)
・隊長:ハイドラ・フェイケル
正式名称「フェンリル幹部会直属戦闘専門近衛騎士団『シャドウナイツ』」。
フェンリルの幹部会はどの企業よりも強い権限を持っている。そんな中でも特に「異端」とまで称されるのが「シャドウナイツ」だ。
元々初代会長であるウルドを護衛する名目で建てられた部隊で「影から常に守る者」ということでこの名が付いた。
何故「影」かと言えば、当時のアフリカの事情が関係している。アフリカは聖戦以後九百年にわたり、統一する企業国家を持たない「混沌の地」であった。
フェンリル自体、元々ヨーロッパにいた企業だったと言うこともあり、アフリカにはそれを快く思わない風潮があった。そのため何度もウルドは暗殺未遂に見舞われるハメになった。
さすがにこのままだと「延々暗殺者に狙われ続ける弱い会長」と見られ胡顕に関わると同時に、アフリカ全土の統治が困難になると見た幹部会は、当時砂漠に暮らしていた民族の中でも選りすぐりの勇者と評判であった男「セイ・ライ・ファイ」を招集し、彼をウルドの護衛に付けた。
同時にセイが献策したのが「幹部会の考えた内容を即座に実施できる実行部隊としての側面を持った幹部会直属の会長護衛部隊兼実働部隊」の精製であった。故に「影で行動する者」であると同時に、常に会長を、そして民を「影から守る者」として「シャドウナイツ」が誕生した。
部隊員が全員黒のロングコートを羽織っているのもまたセイの考えであり、「黒」という色の持つ不気味さや威圧感を出すことで「フェンリルは強い国家である」ということを暗に国民にアピールするためであった。更にはあらゆる特権を与えることや、あらゆる人材を登用することでフェンリルの根幹にある「実力こそ全て」をより明確にすることが出来た。
その後シャドウナイツの特権は徐々に拡大していき、軍にまでその範囲が及んだが、幹部会の所属であるため軍事行動に出ても階級で呼ばれることだけはない。しかし、普通の隊員ですら大佐相当の特権が得られる上、副隊長の「ヴェノム・マステマ・ゼルストルング」は少将相当の特権を持つ。
現隊長の「ハイドラ・フェイケル」に至っては会社のナンバー2であるため、総帥より偉いはずなのだが、本人が辞退して大将相当となっている。
現在の隊員はベクトーアの「ルーン・ブレイド」に勝るとも劣らない能力を有している人物が多いが、規律の悪さや現在の部隊の特性上スタンドアローンによる行動が非常に目立つのが難点といえば難点である。
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