トイレに行きたい
うすたく
トイレに行きたい。
男は悩んでいた。突如
「んぐっ・・・」
あまりの激痛に声が漏れる。幸い
ギュルルルゥ!
「ふぐぁっ!」
再度声を挙げてしまう。
「あいつ、またやってるぜww」
「ほんと、高校生にもなってまだ厨二病とかww」
などと、我が本当の姿を知らぬ
男は帰りの支度を直ちに済ませ、足早に学校を出て行く。
ギュルルルゥ!
再度我が身の中に住み着きし
(ダメだ・・・
ギュルルルゥ!
そんな俺の悩みを踏みにじるかの様に
「かぁっ!ダメだ!前へ進まなければ・・・。ここから
やっとの思いで
男は
(
このまま待っていてもいつ終わるかわからない。帰り道にもうひとつコンビニがあったはずだ。急げば間に合う。
男は新たな
ギュルルルゥ!
絶える事なく唸る
「ぐっ!かぁっ!はぁはぁ。」
「勝った!これで俺は
(
男に残された選択肢は二つしかなかった。ここから100m離れた家まで我慢するか、未来を捨て、死(社会的に)を覚悟するか。そんなもの決まってる。
男は一歩、また一歩と足を運ぶ。その姿は激戦を終えた英雄にも思える程だった。(現在格闘中)
(やばい、俺の歩き方完全にコンテスト中の女優みたいになってるよ。しかも、さっき扉が空いてた時の安心感で少し力を抜いたから、
「ここからの
男は歩みを止めなかった。
「まだするわけにはいかないんだぁ!」
周囲の人々は一斉にこちらに目線を向ける。もうその時には家まであと50mになっていた。
「待っていろ、
家のドアと向かい合わせになる。男はここでとんでもない失態に気が付いた。
(鍵を学校に忘れた!?)
男は
男は決死の思いで
ギュルルルゥ!
この後この男はどんな運命を迎えたのか、それを決めるのはあなたです。
トイレに行きたい うすたく @usutaku
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