奥の手

 さて、主人公最終装備は決まりました。

 しかし「最終装備だ!俺TUEEEEEEEE!」……END。では、余りにも物足りなさすぎます。

 何といっても最終決戦。どんでん返しをいくつか作りたいと思いました。


 敵(ジョーゼフ=アロンゾ)の能力制約を「抑圧」とした事で、彼の能力底上げ手段はすぐに決まりました。

 本当は本編で登場した以上の力を発揮できるのです、彼は。

 それには、目に光を無くし、耳に音を無くし、舌で味わう事を無くす、と言う物でしたが、流石にエグイと言う事と、そうしてしまうと彼は今後、再起不能に陥る事は間違いないので、ここではそこまでする事を控えました。


 しかしある程度不自由にする事で能力が増すと言う設定に代わりは無く、その力で主人公を凌駕すると言う展開はすぐに思いついたのです。


 では主人公がその力を上回るには……どうすればいい?


 すでに最強装備を纏っています。それを上回るには……


 何かアクセサリーを付けるか!?いや、すでに身に付けていて然るべきか……。


 それでは花嫁に定番のブーケ!……だめだ、いきなりそんなの持って強くなったってのには説得力が無い。それにブーケを持って戦うと言うのも変過ぎる……。

 

 ならばヴェールか!?……いや、これもだめだ……ヴェール被ったら、今度は顔が見難くなるじゃん……それにどちらかと言うと、最初からつけてないとおかしいよな……。


 響さんは必死で考えました。それこそ、頭の中に純白のウェディングドレスを纏った「渡会 直仁」が何度登場した事でしょう……。

(´;ω;`)ウゥゥ


 そして真っ白な姿の中に、一つだけ色の違う場所を見つけました!

(゜▽゜)


 それこそが「真っ赤な口紅」だったのです!

(*´▽`*)


 白の中に「紅」!うん、これはインパクトも十分だし、漫画にもしやすい!

 何よりも想像し易いのが良い!

(`・ω・´)b


 こうして主人公の奥の手も決まりました!

 当初は口紅とも考えたのですが、それもちょっと「直仁」らしくないと思い、「血化粧」を当て嵌めました。

 血で口紅ってのは少し無理があるかとも思いましたが、そこは漫画なら上手く表現できるかと思い目を瞑りました。

(´・ω・`)


 奥の手を考えるだけで、戦闘シーンにも奥行きが出たなと、新たな発見をする事も出来ました!

 

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