ラストスパート！

　話も佳境に近づき、いよいよクライマックス！強敵とのバトルです！

　そこで当然、主人公には「とっておき」を装備させなければならないのですが……。

　ここで響さんは迷いました！

　１、ウェディングドレスにするのか！？

　２、リバーシブルを着ている体で話を進めるか！？

　３、カラフルで煌びやかなドレスと言う事にするか！？

　リバーシブルと言うのは、例えば最初に強敵の前に現れた主人公は、強敵が吹きだす程頓珍漢なファッションなのですが、戦闘中に上着やアンダーを裏返す事で、それまでのちぐはぐなファッションが統一されて、更に強力な力を以て強敵を圧倒する。と言うアイデアです。

　しかしこれでは少し押しが弱いと思いました。だいたい、何時服を裏返すんだ！？と言う、根本的な問題にぶち当たったと言う事もあります。

　上着だけ裏返すと言う事も考えましたが、先を考えて出し惜しみしても仕方が無いと言う事で却下となりました。

　次に浮かんだのは、本作でも使用した「ウェディングドレス」

　まさしく「女装の女王」「全女性の憧れ」をイメージするにピッタリです。

　しかしこれは、当然最終奥義に近く、これを出した後、これを超える装備は無いと思いました。当然話を更に続けると言うのは難しくなります。

　しかし上記の理由から、インパクトもあり漫画にした時のシーンも映えるなと言う考えから此方の採用となったのです。

　「ウェディングドレス」に代わり、カラフルで煌びやかなドレス、と言う物も考えましたが、余りウェディングドレスと代わり映えしない事、その後にウェディングドレスを出しても、今度は逆に、ウェディングドレスの方がインパクトの薄れる事を考え、それならばウェディングドレスで良いんじゃないか？と思い却下した次第です。

　うだうだと考えたのですが、この作品の目的がコンテストへの応募なのですから、アイデアは惜しみなく使おうと、最終奥義的な「ウェディングドレス」に決定したのです。

　物語としては随分とインパクトを出す事に成功しましたが、発展性を自ら潰した事に、少なからず残念で悲しい思いはいたしました。

　逆に言えば、今後もこの話を続けていこうと考えるならば「リバーシブル案」が良かったと思っていました。

ですがこうして、最終決戦で主人公が着る装備が確定したのです。