謎その2 なぜ息をせずに海を潜れるのか

 俺は『破魔退魔心得はまたいまこころえ』の修行に明け暮れていた。

 

 その大半は座学で妖術の体系や魔物の生態についての学びを深めることで、その他は瞑想めいそうにより霊気をぎ澄まし『八百万乃御力やおよろずのみちから』との親和性を高めることであった。


 浦島はこの修行が苦手だったようだ。普段の奔放ほんぽうさを聞いていれば、そりゃあそうだよな。地頭じあたまは良さそうだが、体を動かしたり、困り事を解決している方が好きそうだ。

 現代人だって、俺みたいに読み書きが趣味でもなければ、こんな修行耐えられないに決まっている。


 だから俺が祈祷師の師匠に「修行させてくれ」と言った時には、ひどく驚かれた。

 師匠は元々浦島の指導をしていたらしい。面倒がる浦島に妖術ようじゅつの恐ろしさを懇々こんこんと語り、やっとのことで修行させたようだ。

 

 師匠曰く、領主のたしなみとして最低限護身できる程度には修めないと、妖魔の類か敵対する祈祷師に呪殺じゅさつされかねないらしい。だから、どこの要人も自身である程度習得するか、欠かさず祈祷師を身辺警護のかなめとしてかたわらに置いていたとのことだ。


 確かに浦島太郎は単独行動が多いし、海の化け物と渡り合うことも多いから、習得は必須だ。浦島の護身を充実させることは、この地域の平和を保つことに直結するもんな。


 

 そんな修行生活にも慣れて、『破魔退魔心得』の技能が上がったことも実感できたところで、時間切れの知らせが来た。


 村から伝書鳩でんしょばとが来たのである。

 伝書鳩と言ったが、もちろん化け物だらけのこの世界の話だから、一芸を覚えた単なる愛玩動物ではない。伝書鳩とは即ち立派な『使い魔』で、音速で飛び、人語を直接記憶して話す。


 実は『使い魔』の役割として人語を理解させるのは、初歩的な技術らしい。『使い魔』は基本的に主の力を分け与えて役割を果たさせるわけで、その時点で意思疎通に必要な要素がほとんど継承されるのだとか。


 そんな可愛げのない伝書鳩は流暢りゅうちょうに「あの亀が浜辺に現れましたよ」と語り伝令する。


 村人に再び危害を加えられては面倒だ。

 俺はさっさと浜辺に向かい、不気味にたたずむ例の海亀の前に駆け付けた。


(ああ、浦島さん。またお会いできて嬉しいです)


「やあ、あのときの亀じゃないか。危ないから近づいちゃいけないと言ったのに、どうしたんだい?」


 亀があまりにも白々しらじらしく語りかけてくるので、こちらも社交辞令的に返す。

 

(実は私のつかえる姫に浦島さんに助けてもらったという話をしたら、是非お会いしてお礼がしたいと言っていたのです。そこで歓待のために、浦島さんを竜宮城にお連れしたかったのですが、いかがでしょうか?)


 昔話通りの台詞だ。しかし、素直に応じては何の情報も探れない。少し問答してみるとしようか。


「お誘いは有り難いが、俺はこの村を離れるわけにはいかない。最近はこの海域も物騒でな。俺抜きでは村が不安なんだ」


(時期が落ち着いたら、来ていただけるのでしょうか?)


「うーむ、いつになるか分からんし、俺はここの領主だ。簡単に離れるわけにはいかないなぁ」


(私の仲間に、この村を守らせましょうか?)


 だからお前らの仲間の亀が一番の不安材料なんだよ! それこそ村を囲ませたら、お前ら絶対に襲う気満々だろ! と言いたい気持ちを、ぐっとこらえる。


「いやいや、会ったばかりのお前たちにそんなことを頼むのは申し訳ない。せっかくのお誘い、興味は尽きないのだが、応じられない。すまないな」


(そんな! 来ていただかないと、姫が悲しみます!)


「そう言われてもな。村の平和には代えられん」


(村の平和……ですか、、、)


 んん? 亀の声がさらに太くなって、調子が変わってきたぞ。


(では姫の悲しみで、この海が荒れることになっても構わないというのですね?)

 

 うわ! 出たよ本性が! これって脅迫きょうはくだろ! 『海が荒れる』って、お前ら亀が物理的に荒らすか、精神攻撃でき乱すんだろうが! 

 本来の浦島が危惧きぐしていた通りに、亀は実力行使してでも浦島を強制連行する気満々だったんだなぁ。


「おいおいおい、そんな怖いことは言わないでくれ。分かったよ、そこまで言うなら、竜宮城に行くよ。だけど、どれくらいそっちに居ることになるんだい?」


(浦島さんが望むのでしたら何日でも良い、と姫は言っていましたよ)


 ニヤリと効果音が聞こえそうな感じで、返答をちゃっかりにごす。柔と剛を使い分ける有能な営業マンである。古代日本の一介の亀には勿体ない弁舌べんぜつだ。

 だが、伏せられた情報は昔話で知っている。確か竜宮城に行くと、数日滞在しただけで時代が変わるくらいの時間が経過するんだったよな。うーん、戻れない分岐点に差し掛かっている気がするぞ。


「ははっ、姫さんは大らかだな。でも、言った通り多忙な身なんだ。ちょっと準備してからでないと、遠出はできないな」


(来てくれるのですね! では、どれくらい待てば!)


 頭を甲羅からずいっと出してきそうな勢いで食いついてくる。

 うーん、どれくらいの期間があれば、俺がいなくてもこの村の平和を保つための準備ができるんだろう。いや、それを考えたら、いつまでもこの村を放っておけないよな。しかし、あまり待たせても、この亀が嫌がらせをしてきそうで恐ろしい。


「1週間、時間をくれないか? 同じ時間にここに来てくれ」


(うーん、お忙しいなら仕方ないですね! 分かりました! また迎えに来ます!)



 というわけで、再びお帰り願った。

 恐らくもう一度同じように引き延ばせば、亀一味は多少の実力行使でかしてくるだろう。何とか準備にこぎつけないといけないな。


 なあ、女神さん。浦島に代わってこの村を任せられる人材はあるか。……元の浦島の知っている範囲で。


(そんな存在がいないから、浦島がこの地域で英雄扱いなのよ)


 皮肉めいた返答をされる。

 そりゃそうだよなぁ。こんな超人がたくさんいたら、それこそ古代日本が戦国時代に突入してしまうわ。 


 となると、仮の体制であっても、何とかうまくやれそうな感じで人員配置するしかないかぁ。何とか浦島の影武者でも立てられればいいのだけれど。

 ん……、待てよ。


 女神さん、浦島にはあの伝書鳩みたいな『使い魔』はいたの?


(いないわね。本人は興味があって、当代一と言われるほど立派なつる捕獲ほかくしてきたけれど、『破魔退魔心得』を極めないと『百獣使役乃要ひゃくじゅうしえきのかなめ』が習得できないと知ってからは、邸宅に観賞用に飼わせているだけね) 


 なるほどな。今なら『破魔退魔心得』を極めてるし、それも使えそうだな。

 

「よし、女神さん。その鶴とやらに会わせてくれ」


 俺は思わず声に出して、その妙案を実行してみようと躍起やっきになっていた。

 忙しい忙しい1週間の幕開けである。



 ―――――さて、その1週間の詳細は省くけど、ものすごく疲れたよ!

 社長の仕事を引継書に突貫工事とっかんこうじでまとめつつ、役員人事を行うようなもんだからね! 女神とひたすら問答したり、実際に何人も面談したりとか、もう大変だった。

  

 約束してから1週間後の同じ時間、浜辺に向かうと例の海亀はきっちり待っていた。こちらに気が付くと「いやー社長ー、お待ちしましたよー」と言いたそうな感じで、長い両前脚をスリスリとしてにじり寄ってきやがる。気持ちわりぃ。


(浦島さん、準備はお済みですか!)


「ああ、大丈夫だ。待たせて悪いね」


(いえいえ、こちらこそ先日は急に押しかけてしまって申し訳ありません。

 では、早速出発しましょう! さあ、僕の背中にまたがってください!)


「おう、行こうか」と跨ごうとして、これから起こることが思い当たる。


「亀さん、これから海の奥に行くんだよね」


(はい、そうです!)


「どれくらいかかるのかな」


(3時間くらいですね!)


「人間だと息が続かないんじゃないかな……」と、不安を口にすると、今度は女神さんの声が脳裏に響く。


(浦島は『潜水』の技能があるけれど、連続は1時間が限度ね。息継ぎ休憩をはさむのなら、到達できなくはないけど……)


 まぁいくら浦島でも人間的限界があるよな。

 

(大丈夫です! 僕と契約すれば、何時間でも潜れますよ!)


「契約……だと……!?」


 思わず顔が引きつる。まさに本能が拒絶している。女神さん、消費者生活相談に乗ってくれ! 元の浦島はこの契約に応じたのか!?


(もちろん全力で拒否したわ。亀に休憩を挟ませつつ、『水流掌握』の特技で全力で負担を相殺そうさいしつつ、息も絶え絶えで竜宮城に到達したわ)


 う、うわあ……。


(亀の潜水速度って結構速いのよ。あなたの分かる単位で言えば、時速60kmくらい。浦島の最高レベルの『水流掌握』を以てして、ようやく相殺できるくらいの激流があなたを襲うことになるわ。

 そういう意味では応じるのは合理的よ。亀と契約して一体化に近い状態になったのなら、即ち自身の動きによる水圧の衝撃は発生しないし、亀の潜水能力の恩恵も得られるわ) 


 今の俺は元の浦島ほど水流を自在に操れない。

 ……契約するしかないのか。まぁこれも使い魔契約の一環だろう。今の俺なら『百獣使役乃要』の技能もあるし、いざとなれば契約破棄くらいはできる。心理的な抵抗はあるが、ここは応じておこう。


「分かったよ。契約させてくれ」


 俺は右手をかざし、『百獣使役乃要』の起点となる『契約』の力を込める。


(おや、浦島さん。『使い魔』の技術があるのですか。

 私から『契約』の連絡を繋ごうと思っていたのですが) 


 ああ、そうか。こいつって本業は運送業だもんな。相手に技能がなくても、自分の技能のみで送り届けられるように備えてあるのか。

 じゃあ力は温存したいし、どうせ契約するなら一緒だ。あちらにやってもらおう。


 亀がかざす手に触れることで、契約は成立となった。

  

(では改めて出発です)  


 かくして、昔話の挿絵さしえの定番である『亀にまたがる浦島太郎』の図が再現されることとなった。雰囲気出すために、釣竿つりざおでも準備すれば良かったな。そんな余興よきょうを仕込んでる余裕はなかったけどさ。


 そのまま亀の意外と素早い歩みに従って、海へと沈んでいく。


 亀と契約したからか、海においての感覚はまったく異なる。

 

 何の異物感もなく目を開けられるし、耳に水が詰まることもなく自然と通過していく。鼻口から吸い込もうとすると、水が体をそのまま巡る。

 水から酸素を得られているのか、呼吸しなくても息が苦しくなることがない。

 

 もはや水と一体化していた。大気の下で地上で過ごすのと一緒だ。空気が体を通り抜けていくように、水が何の抵抗もなく体を通り抜けていく。

 亀は水流をき分け凄い勢いで進んでいるが、その抵抗は車窓から手を伸ばして風を感じているようなもので、体を撫でる水の感触が気持ち良い。


 亀が水流を適宜てきぎ操作しているからか、魚たちがそこかしこに泳いでいるのに、俺たちに当たることはない。

 何の労力も伴わない道中は、馬車に乗って優雅に観光しているようなものだ。

 綺麗な海の情景が、遠目に過ぎていく。泳いでいく色とりどりの魚群、地面を埋め尽くす珊瑚礁さんごしょう、心地良く耳と体に響く泡の音……。


 まるで自分が水棲生物すいせいせいぶつになったような神秘的体験。

 『浦島太郎』の昔話が語り継がれてきた理由の一つが身に染みて分かった気がする。海を行き来できるのは、空を飛ぶのと同じく、人の憧れの原体験なのだ。


 ……という感慨も湧くことは湧くよ。俺だって小説投稿サイトに出入りしている身だ。人並みに感動だってするさ。


 でも、そんな健全な気持ちを保っていられるのも、30分くらいなのさ。電車旅とかと違って人工物が一切ないものだから、必然的に似たような風景ばかりになるわけで流石さすがに飽きるしね。


 3時間かかるって言ってたっけ。長いな。

 かといって、この亀と雑談を楽しめる気もしない。大して親しくない奴と3時間ドライブすることを思い浮かべて欲しい。気が滅入めいるよな。しかし、女神さんに本筋と関係ない雑談を持ち掛けるのも可哀想だ。なんか苦労人っぽいし。


 おお、そうだ。この世界ならではのお楽しみがあるな。よし、それで時間を潰すとしようか。


「亀の『能力値』」



[ 惑亀将ワグィジャン ]


<能力値>

段位:70


体力:420

魔力:216


攻撃:139

守備:346

敏捷:166


<技能>

深海乃制覇亀しんかいせいはのかめ:100

竜種雷雲乃理りゅうしゅらいうんのことわり:70

幻惑錯乱怪異げんわくさくらんかいい:80

亀昇天傑上手きしょうてんけつじょうず:50

主君補佐乃要しゅくんほさのかなめ:60


<奥義>

回転飛翔 ― 帯電回転 ― 噴水回転


<特技>

超潜水 ― 海中探知 ― 水流掌握 

爆風噴進

幻惑 ― 錯乱 ― 催眠

契約 ― 共有



 おお、やっぱり出てきたか。

 ふふふ、『契約』をすると、契約相手の能力値を参照することができるのだ。

 うわー、結構強いな、こいつ。名前は中国由来なのかな。体力と守備は高いが、素早さは低め。亀らしい能力値だ。特技はやっぱり状態異常が充実してるな。

 攻撃手段も持ち合わせているらしい。最初の夜の亀と違って、雷と水の特技が目立つな。


(おや、浦島さん。覗きとは感心しませんね)


「良いじゃないか。減るものでもあるまいし。道中を安心して任せられるか、ちょっと見てみただけさ」


(ふむ。では、私もお返しに。浦島さんの『能力値』)


 げ。そうか、お互いに契約してるから、こいつから俺を見ることもできるのかよ。……まずいな。この能力値はあまり見られたくない。何とか屁理屈へりくつでやり過ごさないとな。



[ 浦島 太郎 ]


<能力値>

段位:9


体力:70

魔力:56


攻撃:43

守備:33

敏捷:37


<技能>

天空乃諒解者:0

深海乃制覇者:0

神魔両断乃槍:0

海神寵愛秘蹟:30

破魔退魔心得:100

百獣使役乃要:100


<特技>

癒しの滴

呪詛看破 ― 破呪 ― 退魔結界 ― 魔魂封印

契約 ― 付与 ― 返還 ― 主従合一



(どういうこと……です……!?)


 亀は驚きの声を上げていた。

  

「なんだよ、人の能力値にケチをつけるのか。『うわっ……浦島さんの能力値、 低すぎ……?』とでも思っているのか?」


(い、いえ。ただ、聞き及んでいた浦島さんの武勇とはかけ離れた能力値だったもので……)


「あー。『破魔退魔心得』を極めたら、外部からの能力値の参照に対して『偽装ぎそう』が働くみたいでな。実際とは違う能力値で見えているかもしれん」


(ああ、そういうこともあるんですか。それなら納得です)


 ふぅ、この理屈で通るのか。納得してくれて助かる。

 亀の能力値を見て遊ぼうとしたら、逆にヒヤヒヤさせられるとはな。ちょっと綺麗で平和な景色に絆されて油断していた。


 これから行くところは、こいつら物騒な亀をつかいに出している本拠地だもんな。伏魔殿ふくまでんのような場所だ。気を張らないといけないよな。


 とはいえ、結局は暇だから亀と雑談して時間潰しをしていた。

 

「へえー、亀さん子供がいるのか」


(ええ、最近やっと士官学校に通い初めまして、パパのようになるんだ!って言ってくれるんですよ)


「そいつはお父さん冥利に尽きるな。嬉しいだろう」


(嬉しいには嬉しいですが、少し複雑ですね……)


「複雑?」


(そうですね。この仕事は憧れる人も多いのですが、……トラブルも多いですから、なかなか子供に手放しで勧められるものではないですね)


 トラブルねぇ。こいつの仕事の全容は分からないが、村を挑発するような軍事的行動もあるようだし、身の危険は絶えない。今回のお迎えだって、浦島と喧嘩になれば返り討ちにされてたよな。

 こいつはこいつで苦労している。亀社会も大変だよな。しかし、俺も村と自分を守らなければならないから、手を抜くことはできないけどさ。


 俺と亀は敵同士だけど、同じ水の流れに身を委ねている。これじゃあまるで呉越同舟ごえつどうしゅうだな。戦争みたいだな。誰が仕組んで、こんなことが行われているのか。乙姫ってやっぱり亀をけしかける敵の親玉なのかなぁ。


 亀との会話も途切れがちになってきたところで、海底に巨大な城の影が揺らめき始めた。


(見えてきましたね。あれが竜宮城りゅうぐうじょうですよ)


 海の宮殿が目の前に迫っている。中国や台湾の王宮を思わせるように柱と枠組みは深紅しんくに染められ、珊瑚さんごのように鮮やかに映える。屋根瓦は濃緑のうりょくで、柔らかく豊かな森を思わせる。壁は純白じゅんぱくで、触れがたい聖域を感じさせる。

 海の最果てにこんな世界遺産めいたものを造るのだ。方法はまるで思い浮かばないが、とてつもない労力がついやされているに違いない。


 この先に行けば、恐らく時間の流れが変わるだろう。入ってから引き返しても、もう元の時代ではない。

 亀が速度を緩めて入城の体勢を取った。俺は生唾なまつばを飲み込み、敵陣に侵入する覚悟を決めた。



<おさらい> 

謎その2 なぜ息をせずに海をもぐれるのか


その真相 本来の浦島太郎の根性と意地と技能の成せる技……、

     あるいは亀と契約して水中で暮らせる能力を得たため。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る