4
ようやく全員集まったところで、やっと任務の説明が始まった
「今回の緊急任務はね、ちょっと面倒なんだよねー」
「面倒って言うと……封印系かなんかか?」
大概のストレムは帝軍の軍人が使う武器によって浄化(ストレムを下界ではなく上界に送る)
ことができるが、稀に浄化できないタイプが
現れることがある
「ううん、封印じゃないよ……倒す分には簡単に倒せるよ。でもそれが難しい」
「………姿を消すか幻覚を見せる?」
「おお、凛正解。姿が見えないらしいよ」
浄化するには相手を攻撃する必要があるが、姿が見えないとなるとまず敵の場所を特定したり、次の行動を予測したりなどの策を考える必要がある。ので実際すごく面倒くさい…と聞いている
「じゃあ術を展開して先にどんな感じか探る必要があるじゃない。……面倒くさいけど」
「それがね、術を使ってもまったく見えないんだって」
「はぁ?見えないってなんだ……」
「それだけ力が強いのか?それにしたってまったく見えないのはおかしくないか」
「そう、おかしいの。だから緊急任務で俺達が呼び出されたわけだよ。術系なら凛がいるからなんとかするだろって」
たしかに、術に関して言うなら凛に勝る者は現状存在しない。だから此処に任務が回されるのはわかる……が
(凛がいるからなんとかする…ねぇ。)
上層部の連中が厄介者扱いして此処に送り込んだくせに、こんな時だけ凛に頼ろうとするのは勝手だと思うが
「まぁ実際行ってみない事には何もわからない……と言う事で。早速向かうから準備しといてね」
「いきなりだな……」
「二時間後に広場に集合。それまで各自準備したり自由だよ。それじゃ解散」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます