EP5:時計の聲

「あっちじゃ三日以上も経っていたのか?」


「そうよ! 大変だったんだから」


「不思議な事もあるもんです」


 三人が楽しげに話すのをエクスは嬉しそうに眺めていた。


「なによ。その目は」


「えっ」


 ニヤニヤながめるエクスに気がつくレイナ。


「そうだ! エクス! あなた最後、笑ったわよね! やっぱりあなたも私の事、馬鹿にしてたのね!」


「しっ! してないよ!」


「全く!」







−−ゴォーン、ゴォーン、ゴォーン−−








今日も時計の鐘が鳴る。未来を称えて鐘が鳴る。


人々はそれを『時計の聲』と呼んだ。



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