悲劇と喜劇の1日 ⑤

次の日、昼頃に病室に顔を出すトロイ達。


ジェイソンはまだ目を覚まして居ないようだった。


「…早く起きろよ、ジェイソン」


チャドが寂しげに呟いた。

その顔は、泣きそうにも見えた。


「…チャド」


テイラーが心配そうにチャドの側に寄る。

チャドはテイラーの肩に手を回し、まるで自分を落ち着かせるようにテイラーと会話した。


ケルシーはジェイソンの顔元に椅子を置き、座ってジェイソンの手を握った。


半べそのジークをマーサが明るく元気づけ、トロイはガブリエラの肩に手を回していた。


そこから2時間が経過した。


それぞれが会話しながら、目を覚ますのを待っていた。


すると突然、ケルシーが大きな声を上げた。


ジェイソンの手が動いた、と。


皆がベッドに駆け寄った、その時。


ジェイソンは目を覚ました。


ゆっくりと目を開き、周りを確認するように目を動かす。


そして、周りにいるいつもの仲間達をみて笑顔を浮かべた。

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