第6話 あとがき

「幽霊はいるか」と聞かれれば私は「わからない」と思います。

「見たから、居る」とははっきりと断言できないものです。絶対に幽霊は存在しない、と言う人もいましたが、その人にとっては存在しないので否定も肯定もありません。存在する、と仮定してお話をすると、昔から「水」と「気」という風に考えています。残留思念とか聞きますよね。その残留思念こそが幽霊なのではないかなと。つまり気です。

戦争に行った家族が戦地で死んだその夜に枕元に立った、という話も良くあります。地球上にある細かい「水」と「気」。空気中にも細かい「水」は含まれます。

「水」から「水」へならば「気」を送らせることもできるのではないでしょうか。

この場合ですと「いる」というよりも「ある」という方が正しいのかもしれません。科学は詳しくないのですが、科学に詳しい方は幽霊なんて認めないですよね(笑)

「蒸気のように跡を残さず」に書いてあることは全て私の実話です。他にも話にはならない程度のものはちょこちょこと見ていたのですが、ただ、母が亡くなってからはぱったりと見えなくなりました。母と私と妙な波長が合っていたのかなと思います。今となっては何も聞けないですが、母はずっと守ってくれていたのかな。母のおかげで貴重な体験が何度もできました。

お母さん、これを読んでくれた方。本当にありがとうございました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

蒸気のように跡を残さず 村崎 愁 @pirot1

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る