第10話 日常3? 衝突する2人?
聰羅「・・・・誰かこの状況を説明してくれ。」
兎沙梨「あ、これもどうです?あ!こちらも良いかも。」
会長「うーん。それなら、これはどうです?こっちとか。」
副会長「え・・・それはちょっと、やめといた方が。」
兎沙梨「・・・私もそれは、ちょっと・・・。」
会長「えー・・・じゃぁ、こっちは?」
副会長「・・・それで良いんじゃない?ねぇ?」
兎沙梨「そうですね。ここはそれにしましょう。あ、これもお願いしますね。」
今現在、阿寒町のお土産売り場を回っているのだが、一回一回入るたびに、
お金が結構消えていく。これで、もう10軒目だ。荷物も増えていく。
・・・何で女子ってこんなに買い物をするんだろうか?
聰羅「・・・なぁ、女子ってお金のこと・・・考えていると思う?」
副会長「・・・・一様は考えてるんじゃないでしょうか?」
聰羅「・・・あ、残金が6万切った。」
副会長「・・・元々あったお金は?」
聰羅「・・・・・一様結構買おうかなーって思って20万は持ってきたけど・・・
これは足りなくなるパターンだな。」
副会長「・・・!結構持っていらっしゃるんですね。驚きです。」
聰羅「前の冬休みにちょっと郵便局で働いていて少し持っていただけだ。2か月ぐらい働いた金額とこっちに来てからの小遣い名義のお金で30万、現在貯金に50万あったんだが、予備の金額が10万、元々のお金が20万、現在の金額は6万・・・予備金額合わせて16万・・・・荷物、家に輸送してもらって来るから、はぐれない様に見張っといてくれ。じゃ。」
副会長「・・・了解です。」
それから2軒目でようやく使った金額を見た会長と副会長、兎沙梨がびっくりして、
やめたそうだ。
そして、今は聰羅と合流してホテルに来ている。
今日泊まるのはnew阿寒ホテルだ。
会長たちはその隣のグランドサイトホテルに泊まる様だ。
なのに、
会長「来ちゃった!」
聰羅「帰れ!」
会長「ひどい!」
兎沙梨「そうですわ、お兄様!ひどい!」
聰羅「あれだけお金を使っといてよく言うね!」
会長・兎沙梨「「うっ・・・あれは、ちょっとしたはめを外しだけで・・・」」
副会長「まぁまぁ、藏元君もそこまで言わないで上げて、ね?」
聰羅「・・・はぁ。俺はちょっと出掛けてくるから、好きにしてろ。」
兎沙梨「あ、お兄様!・・・行ってしまった。」
会長「・・・ねぇねぇ、兎沙梨ちゃん。どこに行ったと思う?」
兎沙梨「・・お兄様の行くところは大体目星付けているのですけど、たぶん付いて行ったら途中で撒かれる可能性があるのでやめておきましょう。」
会長「・・・確かに撒かれそうだし、迷いそうだから私も止めときましょうか。」
副会長「・・・はぁ、聰羅さんの気持ちも少し分かった気がします。」
副会長「んにゅ?藏元君が何処に行ったか知ってるん?」
副会長「ええ、知ってますけど、その前にこれを渡せば良いとのことです。」
会長「・・・ん?トランプ?」
兎沙梨「・・・ホテル、友達、トランプ、部屋・・・これは!なるほど、さすがはお兄様。私達にトランプをして暇を潰しておけってことですね!分かりました。
ならば、やることは一つ!」
会長「・・・ババ抜き?」
副会長「そのトランプは好きに使ってくれとのことです。トランプでできる遊びをみんなでやりましょう。」
会長「了解。じゃぁ、最初は定番のババ抜きからやりましょう!」
兎沙梨「では、勝負です!」
聰羅「・・・ふっ、楽しそうで何よりだ。」
聰羅はホテルに置いてきた自分の鞄に入れてきた盗聴器からホテル内の音声を聞いていた。
??「貴方から来てくれるなんて、こっちも驚きよ?聰羅君?」
聰羅「ああ、俺もまさかここを集合場所にするとは驚きだよ。
柴貫「ここは私にとって、私達にとって大事な場所だからね?」
聰羅「ちょうど、あそこか。俺が召喚されたのも。・・・最初はファンタジーの
世界かと思って死を決心したけど、ここまで平和なら俺は要らない気がするんだかね?」
柴貫「・・・貴方には兎沙梨を守って頂く存在ですから。仕方ないのよ。」
聰羅「・・・・それで、こんな所に呼んだのは、それだけのことか?」
柴貫「・・・・いいえ、前置きは大事だとは思わない?だから今から本題に入るわ。」
聰羅「・・・・・・・・・・・」
柴貫「・・・さっさとあの方の封印を解いてもらおうかしら?」
聰羅「・・・・ほう?あの方?誰のことだ?俺は結構封印をしているからな。
誰のことかサッパリだ。」
柴貫「・・・私達の始祖・・・ルーシア様の封印よ。」
聰羅「・・・・それは出来かねない。」
柴貫「何で?あの方は元々堕ちる存在ではなかった。貴方が居なければ!」
聰羅「・・・・それで?ルーシアの封印をすべて解くとしよう。
その後はどうなる?堕神してしまった神はダックルスに堕ちるシステム。
それを破るのは禁忌・・・それを知ってもなお封印を解きたいか?
ルーシアの使徒・柴貫?」
柴貫「・・・貴方を殺せば封印された者も蘇る・・・ここで死ね!」
柴貫は手を手刀の形にしてこっちに来た。
聰羅「・・・まっすぐすぎると躱される。それが普通だ。もっと目を使え。
もっと足を使え。もっと体を使え。もっと・・・心を使ってみろ!」
俺は手刀を躱し続け、柴貫の本気を促した。
柴貫「・・・これではだめね・・・それじゃぁ、貴方の言う通り、
本気を出してあげるわ!神罰!」
柴貫の手には神話に出てくるようなグングニルが一つ握ってあった。
聰羅「・・・邪王魔装・フルージャ。」
俺は邪王の本命を言い、相手の力量を上回る。
柴貫「・・・・遥か昔、一番最初に堕ちた・・・邪王・セイ。」
聰羅「・・元の名を、聖神・ライ。だ、そうだ。昔の名は捨てたそうだ。」
柴貫「・・・!聖神!なぜ、その様な方が!」
聰羅「さぁな?俺はそいつの過去を見たことないからな。知らないぜ。
・・・それより、よそ見してもいいのかよ!脇ががら空きだぜ!」
俺は柴貫が驚いて居たの隙と思い、脇を殴った。
柴貫「!?クッ・・・ガァ!」
殴ったが、それはグングニルの様な物だったが、それは壊れずにそのまま
柴貫もろとも阿寒湖を通り越して、そのまま山に突撃した。
聰羅「・・・硬いな。死なない程度は難しいものだ。・・・ルーシアに頼まれたことだしな。全員生きて封印しろ・・・か。無理難題を寄越したもんだ。」
柴貫「・・・くぅ・・ひぃ!」
柴貫は山に少し体が埋まってあまり体を動かしづらそうにしているが、俺が近づいたら、怯えてこちらを見ていた。
聰羅「・・・お前のその神罰。俺に折れるかな?」
柴貫「!?や、やめろー!」
聰羅「・・・そう、れ!」
バキィ!
という音が聞こえたと同時に柴貫が気をなくして首を垂れていた。
聰羅「・・・さて、これで10人目・・か。あと1人。・・・・封我一千。」
俺は自分の心の力、封我一千。
これは触れている対象とPSを破壊して気絶状態の奴を封印する物。
ルーシアはこれとは別のやり方で封印したが。
聰羅「・・・さて、戻るか。」
続く
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