第6話 聰羅のPS報告へ part3
聰羅が会長に勝って、ちょうどその放課後
聰羅「では、生徒会の人は全員で怒鳴り込みに行こうではないか!」
生徒会「えぇ~・・・」
聰羅「何か?」ギロリと睨む
生徒会「「「いえ!何も!」」」
会長「うぅ~・・・悔しいぃぃ~・・・」
副会長「文句言わないの。あんたが負けたのがこの要因の一つなんだから。」
会計「うーむ。やっぱりおかしい。」
会長「ん?どうしたの?舞ちゃん?」
会計「・・・いえ。あの時の藏元さんのPSを数値化してもすべてUnknownになるんです。・・・学園長は何か知っていると思うけど、今はいいですね。」
会長「ん?Unknownって未知や不明ってこと?」
副会長「・・・そうですね。意味合い的には合っています。ですが、数値化して不明とは、これはこれで大変なことになりそうですね。・・・すでに1人大変なことを仕出かしましたけど。」
会長「あははは・・・・すいません。」
副会長「まぁまぁ、まずは藏元君の後に付いて行って、学園長室に行こ?」
副会長「・・・ですね。それが得策だと思います。」
聰羅「着いたぞ?さぁ、一発大きいの、お願いしますよ。」
会長「・・くっ!雷金(らいこん)!」
副会長「・・・やらなきゃダメか~銀楼(ぎんろう)!」
副会長「ダメなんですか・・・蜘蛛魅(くもみ)!」
会計「面倒なことをしてくれましたね!六閣(ろっかく)!」
書記「・・・最近、良く勘当たるな~。霊恨(れいこん)。」
会長のは雷を纏った長剣
副会長女は銀色の装飾がしてある2本の短剣
副会長男はmmより細いマイクロサイズの細さを持つ伸縮自在の糸
会計は自身の周りに6本の刀を浮遊させている。それぞれ一本ずつに各属性が宿っている。
書記は大体140㎝ぐらいの鎌を持っている。触れてしまったら霊が憑依するとかしないとか。
聰羅「全員!突撃!」
聰羅は被害を受けないように(受けません)後ろで見ていた。
突撃命令を受けた生徒会の人たちは学園長室前で横に一列になって、
「「「いっせぇーのぉーで!」」」
掛け声とともに扉を蹴飛ばした。
扉は学園長の頭を擦れ擦れで当たりはしなかったが、そのまま壁に当たり、
「バキッ」と音を立てながら「バゴン!」と音共に、壁は破壊され、扉は粉々になり、学園長室の後ろには空も見える。
学園長「・・・・・・・・分かっていたけど、これは酷いな。」
聰羅「ハハハハ、さすがにここまでやるかよ、と思ったけどな。」
会長「・・・これでいい?満足した?」
聰羅「ああ、逆にもう一回見てみたいけど、さすがに、これはないわー感があるから、やるんだったら、俺に用がある時にやってくれると面白そうだな。***が見えそうだけどな。アハハハ」
兎沙梨「お兄様、ちょっと用事があるので急いでお帰りになりませんか?」
ニコニコ顔(目は笑っていない)で兄に近づこうとする妹
聰羅「おっと、さっき先生から用事を頼まれてたんだ、急いで行ってくるわ。
それじゃまた、校門で待ってなよ~兎沙梨ー」
兎沙梨「・・・ハァ~、お兄様ったら全く。」
兄に呆れる妹だった。
学園長室に穴が開いた日の夜
聰羅「・・・学園長、どうだった?俺のPSは?」
学園長「・・・確かにあれはUnknownだ。訳が分からない。しかも、この学園の会長こと嶋井雷ちゃんは生徒の中でも1番のPSの数値。その高火力を受けて平然と無傷で立っている君のPSには心底恐怖したよ。」
聰羅「・・・これはまだ、兎沙梨にも・・・いや、兎沙梨は気づいてはいるが、難しい問題で、困った話さ。」
学園長「・・それはPSの話かい?」
聰羅「ああ、なぁ、学園長はPSが何なのかは知っているよな?」
学園長「あぁ、勿論。学園長なのにPSのことを知らないと駄目だからね。」
聰羅「そうか・・・じゃぁ、質問するが、PSは心だ。だが、それは本当にそれだけなのだろうか?」
学園長「・・・どういうことだい?」
聰羅「そのままの意味さ。心は魂と対になる存在。つまり、1つという意味。」
学園長「・・それは知っている。で、それが」
聰羅「そう、誰でも知っていることさ。でも、人の心は今の俺なのだろうか?」
学園長「ピクッ・・・どういう」
聰羅「つまり、PSは語るのさ。己に。真ではない本当の誠に」
学園長「・・・それは・・・本当、なのかい?」
聰羅「ああ、俺達人間は制限された中で偽りの自分を出している。だから、
PSが語るのさ。自分の・・・本当・・・を」
続く
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