第5話 聰羅、決闘申し込まれる!? part2
生徒会に呼ばれた俺は第1体育館に来た。
第1体育館はコロッセオというか昔の闘技場をイメージして作られている。
だから、観客席もあるし、決闘をするために作られたといっても過言ではない。
決闘するには両方の合意の上、生徒会の誰かが、監督をし、決闘が開催される。
決闘は4つあるカメラに記録され、ネット配信や不正がないかとかをやっている。
会長「来たわね!さぁ、決闘を」
聰羅「嫌です。」
会長「・・・え?」
聰羅「嫌です。大事なことなので2回言いました。」
会長「え?じゃあ、何で来たのよ!?」
聰羅「あんな紙切れや放送で来い来い言われたら誰でも行きますよ。
それに・・・自分は掛ける物はありませんよ?」
そう、決闘は両者が何を掛けなければいけないのだ!
会長「・・・そうね。確かに、貴方は今掛ける物を持っていない。
・・・つまり!私が提示する物は、貴方が生徒会に入ってもらうこと!」
聰羅「あ、そういう勧誘いいんで、帰っていいですか?」
会長「速攻で断らないで!」
副会長「ごめんね~、ライちゃんって一回決めちゃうと、止まらないから、
相手してあげてくれない?」
聰羅「・・・・・」
兎沙梨「お兄様、丁度いいのではないですか?それに、少し暴れるのでしょう?」
聰羅「・・・はぁ・・まぁ、決闘自体はいいが、じゃぁ、俺は何を掛けてもらおうかな?」(°A°)ジー
俺は目線を会長の体の細部まで見た。
会長「ちょっ!・・・何よ・・モジモジ」
兎沙梨「お兄様、ちょっとお話が。」
聰羅「ふっ、兎沙梨、こういうのは掛けられた方が有利なんだよ。」
兎沙梨「はぁ・・まぁ、お兄様ならいい結果をお持ちになってくれることを祈っております。」
聰羅「よし、良い結果?になることを俺も祈るか。南無阿弥陀仏・・」
会長「それは仏教のお唱えですわ!やめてくださいまし!」
聰羅「よし、じゃぁ、会長が掛けるのは、・・・・・生徒会全員で学園長室に怒鳴り込みに行くこと。それでいいぜ。」
会長「そ、そんな!」
副会長「ライちゃん、こっちからもう無理難題を仕掛けてるんだ。あれの1つや2つどうってことも」
聰羅「じゃぁ、兎沙梨を生徒会に勧誘しない、も追加で。
どうせ、兎沙梨にも勧誘するつもりだったんだろ?」
副会長「よし、ライちゃん、頑張れ!」
会長「えぇ!ど、どうすればいいの!?」
副会長「まぁ、とにかく頑張ってください。負けないように。」
会長「えぇぇぇ!?(´;ω;`)」
聰羅「ほら、早くやるぞー、時間が無くなる。」
会長「うぅ~・・・絶対勝ってやる~」
聰羅(泣き顔でそんなこと言われても可愛いだけだぞ)
兎沙梨「お兄様、今何を思いになったのですか?」(*^_^*)
聰羅「ドンナコトダローナー。」
会長「くぅ~!絶対勝ちますわ!」
「それでは生徒会会長・嶋井雷対1年⁻J組・藏元聰羅の決闘を開始する!」
「3、2、1、開始!!」
会長「雷金!」
会長のPS『雷金』は雷を纏っている長剣である。
聰羅「来いよ会長!あんたのPS折ってやるよ!」
会長「やれるならな!雷神!」
会長は抜刀術の一つ、居合抜きで聰羅の間合いに入り、胴切りをしようとした
聰羅「うお!っと、雷の力で素早さやその他諸々も上がっているのか、名前の通りだな。」
会長「・・・・今の受けれたはず。なぜ避けた!」
聰羅「・・・確かに早い、だがそれだけ。それ以上でも以下でもない。」
会長「くっ!・・雷連斬!」
まるで雷の雨の様な斬撃の数々、それを聰羅は
聰羅「甘い、甘い!一点を狙い過ぎだ!せっかちはホモって言われるぞ!」
会長「なっ!私はホモではない!」
聰羅「例えを言っただけだ。それなのに感情に現れやすい。そんなんじゃ、俺に傷の一つも付けられねぇぞ!」
会長「うるさい!これで落ちろ!雷神の神よ、私はこの地に神罰を与えし使徒となる。食らえ!雷鳴の咆哮!」
聰羅「なっ!・・・チッ!邪王!」
会長の攻撃があたるのと同時に聰羅が何かに包まれていった。
ドゴーーーン!
聰羅が居た場所は砂煙で見えないが、地面はほとんど抉れ、黒焦げになっている。
??「ッチ、本気って難しいと思わないか?会長?」
会長「んな!なぜ立っている!・・・それに何だ、その姿は!」
聰羅「・・・この姿が俺のPSだ。すごいだろ?真っ黒だぜ。」
聰羅が来ているのは全身真っ黒で関節部分に赤い線が通っている。まるでそこに血が通っているかのように。顔には2本の角に肩にも尖った部分がある。
まるで、人型ロボットのような恰好だ。
学園長「・・・Unkown・・・確かにな。」
聰羅「では、第2ラウンド行こうか!」
地を蹴った後、すぐに会長の腹に・・・いや、雷金目掛けて、蹴った。
会長はそれを知らずに、雷金でガードした。
会長「クッ!雷盾!」
雷で盾の様に作り、防御態勢を作ったが、
聰羅「ブラックホール!」
聰羅のPSの力で雷は無くなり、無防備になった雷金に蹴りが当たった。
会長はそれでも踏ん張るが、聰羅はバックジャンプするために足に力を入れ、
蹴った。
パリーン
雷金が折れる音だけが会場に響き、その後は無音が支配した。
聰羅「・・・俺の勝ち。今日の放課後、ちゃんと生徒会室から学園長室まで怒鳴り込みに行くか見張るからな~。じゃあなー」
そうして、学園生徒1位の会長とUnkownの決闘は終わった。
続く
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