第3話 Unknown
兎沙梨「お兄様、本当に言ってよかったのですか?」
聰羅「ああ、大丈夫だ。俺が異端者なのは今と昔では大して変わらん。
それに、そんな俺でも傍に居てくれるだろ?」
兎沙梨「はい!私はどんな時でも傍に居ます(*´▽`*)」
次の日
現在学園の正門
??「おい、彼奴の噂聞いたか?」
??「ああ、開始数分でノルマをクリアしたらしいって噂だろ?嘘に決まってる」
??「それが本当らしいぜ?」
??「「「ざわざわざわざわ」」」
??「俺の兎沙梨ちゃんの隣にいる奴は誰だ・・・!」
??「まだ俺達も兎沙梨ちゃんに手ぇ出してねぇのに!」
キーンコーンカーンコーン
藤原「あー、藏元、藏元。兄の方、至急学園長室に来い。以上だ。」
キーンコーンカーンコーン
聰羅「・・・・・兎沙梨、どうやら俺は呼び出されたようだ。先に教室に向かってくれ。変な奴らの世話にはなるなよ。」
兎沙梨「はい、お兄様。では、お先に。」
??「「「・・・・・・お兄様!?彼奴兄なのか!?」」」
??「全然似てないな。」
??「似てない所か、兄妹か本当に気になる。」
聰羅「さて、学園長室は何処だか・・・」
10分後
藤原「・・・で、ここに来たと?」
聰羅「はい、学園長室が分からないので案内してもらおうかと。」
藤原「・・・・はぁ、まぁ、呼び出したのはこっちだしな。付いてこい。」
5分後
藤原「此処が学園長室だ。くれぐれも不謹慎なことはしないように。」
聰羅「・・・・・・ドンッ・・邪魔する。」
ドアを蹴って中に聰羅は入った。
藤原先生は唖然として、口を開いたままぼ~としている。」
??「ん?誰だ。・・・藏元君か、びっくりさせないでくれ。」
聰羅「それはこっちのセリフだ。折角兎沙梨と来ていたのに、呼び出すとは
いい度胸にだな?」
??「まぁまぁ、落ち着いてくれ。穏便にしようじゃないか?」
聰羅「・・・で?用件は?」
??「はぁ、その前に私の名前。覚えてる?」
聰羅「・・・・・・・・知らん」
??「・・・可笑しいな、私の名前と顔は学園のブツブツ・・・」
藤原「はぁ・・また始まったか。おい、早くしろ。殺気がやばいぞ。」
??「ん?・・・ごほん!私の名前は」
聰羅「柴崎慧(しばさき けい)」
??「そうそう、篠崎・・・知ってるじゃないか!?」
聰羅「・・・・帰る。」
篠崎「まぁまぁ、待ちたまえ・・いえ、待ってください。」
聰羅「それで?用件は?」
篠崎「そう、用件は君のPSについてだ。」
聰羅「俺のPSは異常なんてないぞ?」
篠崎「異常じゃなく、有り得ないのだよ、防具型のPSは」
藤原「そうだ、お前は昨日言ったよな?「自分のPSは全身型」だと。」
聰羅「ああ、言ったな。それがどうした?」
篠崎「・・・本来、心の形を表すPSは殆どの者が攻撃に特化している物だ。」
聰羅「・・俺のPSの何処が、攻撃に特化していないと?」
藤原「お前のPSは全身型、つまり、一番防御に特化している。それは分かっている。そこまでは。・・・だが!この数値は何だ!」
藤原先生が何処から取り出した紙に書かれていたのは
聰羅「Unknown・・・普通だな。」
篠崎・藤原「「んな!?」」
藤原「・・・これを・・普通・・・だと!?」
藤原先生は怒りを瞳に表していた。」
篠崎「・・・・なぜ、Unknownが普通だと?」
聰羅「PS自体がUnknownだからだ。」
篠崎学園長と藤原先生は首を傾げて頭に?を浮かべていた。
聰羅「その辺の話はまた、いつか話しましょう。それより、そろそろ授業が始まるチャイムが」
キーンコーンカーンコーン
続く
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