0004
開いたドアから流れ込む、七月にしては冷たい外気に、一気に現実に引き戻されたわたしは、人波に飲まれて電車を降りた。
あの二人は結局どうなるんだろう、という考えがすこしだけ脳裏をよぎったけれど、すでに二日酔い気味な頭はズキズキと痛み始めていたし、睡魔と帰巣本能には敵いそうもなかったので、わたしはそのまま振り返ることもせず、改札を出たのだった。
<了>
最終電車 東林有加里 @alcahly
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
あの雑紙、分別しました!〜グータラ妻のダメダメ夜話 再び最新/たまきみさえ
★30 エッセイ・ノンフィクション 連載中 22話
SNSで見るウクライナ・ロシア戦争 速報まとめ最新/扶桑のイーグル
★288 エッセイ・ノンフィクション 連載中 867話
受験生とその後輩くん最新/まめろっく
★6 エッセイ・ノンフィクション 連載中 11話
真面目化不真面目化最新/chiropei
★15 エッセイ・ノンフィクション 連載中 18話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます