第6話93式13㎜機銃



さて

現在俺は6歳になった


変わった事と言えば毎日お手伝いがあること程度?


まあそのくらい


話変わって

そろそろ兵器を作りたくなってきた


え?なぜかって?

そうじゃないと話が進ま…ゲフンゲフン!


で、では今回作る兵器はこちら



九三式13㎜機銃


spec


形状単装機銃


銃身長1440㎜(消炎部を除き)


重量約80㎏(脚部込み)


作動方法ガス圧利用式


仰角-5°to+85°


旋回角360°


発射速度450発/分


初速700m/秒


有効射程5000m対地射程930m


装填方法30発入り箱型弾倉式



う~ん…良いねぇ!


普通に作るとすぐに終わってしまうので


まずこの九三式13㎜機銃というのがどういう武器かお教えしよう


九三式13㎜機銃とは?


昭和8年(1933年)に大日本帝国海軍が準制式制定とした

口径13.2㎜の機銃。

原型はフランスのオチキス社が開発した13.2㎜重機関銃であり、同機銃を起原に持つ火器として大日本帝国陸軍のホ式13㎜高射機関砲がある



この九三式13㎜高射機銃の利点は

なんと言っても軽さを生かした軽快な射撃にある


これを連装にしたホ式13㎜高射機関砲は380㎏だ(ホ式は陸軍だがな)


最初に計画してボツになった案では九六式三連装25㎜高角機銃を採用するつもりだった


ところがどっこい


九六式三連装高射機銃は2828㎏もある


しかも運用に必要な動員は最低7人


いや、無理だろ


そう考えてる時に思い出したのがネットでの回答


『三連装の25㎜高射機銃より単装の13㎜機銃の方が軽快で敵機を落とせるから前線で13㎜機銃は重宝された』


とのコメントである


ならば!

安全かつ迅速に

限られた資材をできるだけ削って


敵に大きな損害を与えられるもの…



そうだ!九三式13㎜機銃作ろう!!


になったわけである



「…で、出来上がったんだけど」


作り終わるのに普段のママチャリよか時間かかったのは驚きだ


創造に必要なのは材料と時間か


あ、そうだ弾作ってねーや


えっと材料は…あ、鉄しかねぇぞ?




ーーー


13㎜弾薬(無煙火薬)


材料


・鉄(ニトログリセン等)

ーー


アルェ…行けるわ


よし…創造だ!




「で、弾を装填し終わったのだが…」


うーん的とか無いしなぁ


仕方ない、木とかに狙って撃つか


「対空戦闘訓練用意ー!」


俺は作った足場に乗って機銃のトリガーを押さえる


知ってる人もいるだろうが二次大戦中の機銃はほとんどが引き金式ではなく握り込みのハンドル式だ



「敵機捕捉ー!

右36°!仰角15°!!

撃てェ!」


ズダダダダダダダ!


ボロッ…ズズーン!


そして的の木が倒れる



「うん、完っ璧だ!!」


威力も申し分無い


「さて…帰るかね」


とりあえず最後に点検し

上に近くの葉っぱの繊維から作ったシートを被せて完了


「ま、本当はこいつを使う事態が来ない方が良いんだけどね?」


俺は施設への遠く無い道を一人言を呟きながら歩く


しかしハルの懸念はそう遠く無い未来に実現されてしまうのである


そして、それこそが

のちに戦術理論を根本から覆し

天才と謳われ天災と畏れられ


歴史に名を残す


ハルという少年の物語のスタートでもあった








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る