第5話交渉成立と対決と…

自転車置き場に着くとローゼンさんは顔を困惑に歪める


「これが…本当に売れるのかい?」


独特な二輪シルエットが気にくわないらしい


ふっ…でもこれ、地球一の売れ筋商品なんだぜ?


「ええそうです、乗って見ますか?」


俺はそう言ってママチャリのスタンドを外す


「スピュルさん、ローゼンさんに乗り方を教えてあげて下さい」


「わかりました」


スピュルさんはローゼンの方へ向かって行った



「これは絶対に売れるね、僕だって私情で欲しくなったし」


一時間後

すっかり乗りこなせるようになったローゼンさんが俺に言った


「これで満足して戴けますか?」


「うん、これなら王様も気に入ってくれる筈さ」


そう言うとローゼンさんは懐から紙を取り出して


「これが今回の契約書、鉄鉱石の分も含めてある

ハル君、スピュルさんやリオネさんとよく契約を確認してからサインして欲しい」


そう言って契約書を渡してきた


どれどれ…


対価は鉄鉱石と売上3割、2割が公認の焼き印を使うのに王様へ上納

5割がローゼンさんの商会へ


なるほど


「問題ないと思いますが…どうですか?」


そう言ってリオネさんとスピュルさんの二人に契約書を見せる


「問題ないと思います」


「私も問題ないと思います」


こうして商人どの交渉も無事成立し

金と鉄が手に入る事となった




契約を結んだ10日後


施設の目の前に1台の馬車が止まった


幌に『ローゼン商会』と書いてある事から

積み込みされている荷物の中身はわかっている


馬車の中からはローゼンさんよりちょっと歳の行った男が出てきて


馬車の荷物を施設に運び込む


今回運ばれてきた鉄の量は1トン


大型の木箱10個である



俺は荷物を施設に運んでくれた男に感謝を言って


木箱を開ける


「うむ、文句のない品質だ」


あまりにも品質が悪いと定義である3割不純物の理論が崩れてしまう


この鉄鉱石は品質的に問題ない様子






突然だがこの施設は『凸型』だ


建物の裏はちょっとした遊び場と菜園場がある


さらに裏に行ってあるのは川だ


この川は主に洗濯や子供の水遊びに使われている


川を跨ぐと森がある

ここは決して子供が入っては行けないと聞いている

理由は魔物が出るからだ


と言ってもそう強いのは出ない


ゴブリンとかブラックウルフ程度


魔物は人の肉を好んで食うらしいが

わざわざ川を跨いでまで食いにはこないらしい


が、一応俺が不安なので

川の目の前に鉄鉱石を置くことにした



とりま、保母さん達のママチャリがあと5台足りないからぱぱっと作りますか


創造!



ーーー

ーー



「勝てると思ってんのか?」


「おおよぅ!」


「頑張れラッド!」


「ハル君頑張って!」



現在俺は横にいるドワーフ族のラッドと口汚く罵倒しあいながらカウントダウンを待っている


俺らが跨がっているのは子供用のマウンテンバイク


なぜこのような物を作ったか


施設の保母さん達へママチャリを作ったあと


同年代の奴等がスゲェ暇そうに木にもたれかかってたり

読書していたり

布団に閉じ籠ってる奴等を見て


子供用のマウンテンバイク作るか…ってなったんだ


ちなみ俺と同じ5歳は俺を含め20人程


中にはチャリに乗れないなんてやつもいるだろうから半数の10台しか作っていない


そして作った結果


人気爆発


毎回取り合いが起こる程だ


因みに俺のマウンテンバイクにはしっかり鍵がつけられてるので誰も乗ることはできないし、貸してって言われても自分のは絶対に差し出さない位には自分以外乗せる気無し


…だって俺のだけ色々改造してあるし


ふん、トーシロなんかに俺のマウンテンバイクを乗りこなせるかよ!

8速ギアだぞ?8速ギア!(周りは6速ギア)


あと後輪ブレーキも固定式からディスク式に変わってるし


ハンドルなんて絞りハンだぜ?


なんてひたすら周りに貸さないこと数ヶ月

周りに早く自転車を補給しろ補給しろ言われるのをひたすら右から左へ受け流していた時に事件は起きる


「俺はこいつを乗りこなした…ハル、勝負しろ!」


こんな無茶を行ってきたのがドワーフ族のラッドと言う男


こいつは去年だか一昨年に絡まれた際に捻ってやってからなにかと突っかかって来るやつだ


“乗りこなしただァ?ナマこいてんじゃねーゾダボが!”と思いながら勝負を受けてやることにした



そして話が戻って来る



「スタート!」


遂にレースがスタートした


予め3速に入れておいた俺は体の重心を車体後部に置き

目一杯ペダルを漕ぐ


するとどうなるか

簡単だウィリーする


そしてウィリーの状態でラッドと並走



『ぉおおおおお!』


周りが歓声に包まれる


「負けんなラッド!」


「逃げ切ってハル君!」


見事声援が別れる


ラッドが男子大半で俺が女子大半から声援を受ける


「ぬぅおっ抜かさせるか!」


「フン…」


被せてこようとしたのを楽々パスし

第一コーナーへやってくる


第一コーナーはそれほど鋭くない高速コーナーだ

ラッドはギアを下げてインからハルを抜こうとする


(よし…貰った!)


完璧にインに入った


だからコーナーで抜けるはずだったーー


「……」


クィッ…

カタタン…


ハルはコーナーに入る前にギアを二つ落とす


グッ…

ジャッ!


そしてブレーキでリアタイアをロックさせ


ドリフト状態へ持ち込む


(……ッ!?何だこの動き)


唖然となったラッドは

その後もコーナーを高速でドリフトするハルに立ちあがりから置いていかれ


ゴールの3周後には約1周近くの差が出来ていた


「ーー…ゼェ…ゼェ」(lose)


「フム、やはりダートでのドリフトはタイヤに優しいな」(winner)


結果は言うまでもなくハルの圧勝




















ーーーーー

あとがきのようなもの


さてみなさん初めまして

PRUDEことプラウドです


なろう様やハーメルン様とは違ってカクヨム様には前書欄や後書欄が乗っていないので

今回この場をもうけさせて戴きました。


どうですか?ぶっちゃけた話ですが

この物語は読者の皆様から見て面白いですか?


いつも自分は書くときに話を反らしてしまう癖があります


今回もそうです

契約を終えたらぱぱっと武器を作って、子供に襲いかかろうとした魔物を機銃で撃ち殺そうと思っていたのです。


しかしそれだとあまりにも話が飛びすぎですし、面白味に欠けます


書きたいのはカッコいい系ギャグ主人公なのに

変に真面目な描写入れて見たりと


自分で書いてて無茶苦茶なのです


なので今回自棄になります


どんな酷評でもお待ちしておりますので、とにかくアドバイスをください!


お待ちしております!!












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