物知りな大人たち
ある子供が両親に質問した。
「人間ってなんのために生きてるの?」
母は返答に困る。子供は自分の両親が世の中の全てを知っていると思っている。さて、どうしたものか。
「ということがあったんですよ先生。」
はあ。と教師は答える。世の母親は学校の先生ならどんな質問でも答えられると思っている。さて、どうしたものか。
「ということがあったんですよ校長。」
はあ。と学長は答える。世の部下達は上司ならなんでも把握していると思っている。さて、どうしたものか。
「ということがあったんですよ預言者様。」
はあ。と教祖は答える。世の信者たちは私が全て事象を見渡せると思っている。さて、どうしたものか。
「ということがあったんですよ神様。」
はあ。と神は答える。世の人間達は神である私が全知全能であると思っている。さて、どうしたものか。
困った神はポケットから取り出した板に問いかける。
「オッケー、グーグル。人間の生きる意味は?」
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