投稿頻度
《ブックマークしてくれる度に投稿頻度を増やします!》
3年以上、連載中の作品をほったらかしにしていた私は自分への戒めと、いいね!が欲しい打算から、そう小説情報に書き加えた。
すると予想以上に反響があった。続きを待ってくれた読者がこんなにもいたのかという安堵を感じたが、それと同じ分だけ申しわけなさでいっぱいだった。
これからは毎日作品を更新しよう!そう決意し私は新作を書き始めた。
どんどんブックマークが増えていく。
私は一日に2~3本投稿しなくてはならなくなった。
その間にも作品数に比例してどんどんブックマークが増えていく。
私は毎時間、毎分、毎秒と作品を仕上げていく。
やがて、噂が広まったのか興味本位でブックマークをする人が爆発的に増えた。
私の投稿頻度はどんどん加速していく。
1秒、0.5秒、0.1秒、0001秒、-0.001秒
私の筆速は遂に時間を逆行していた。
ふと我に返ると、見たことのある画面。
《ブックマークしてくれる度に投稿頻度を増やします!》
私はそのままパソコンを叩き壊し、満足そうに眠りに落ちた。
そして今この作品を書いている。
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