第25話 HはハゲのH

 照山さんと友達になってから数日が経ったある日の朝。

 青空の下でふぁ~とあくびをしながらいつも通り登校していると、道行く人々がざわざわとカイジみたいにざわついているのに気付いた。……あぁ、なんか嫌な予感がする。

 群衆の視線を追っていけば、予想通り奴がいた。


「ほんわか♪ ほんわか♪ ほんわかほい♪ ほんわか♪ ほんわか♪ ほんわかほい♪」


 なるほど。ハゲがアルプスの少女ハイジのようにノリノリでスキップしながら、懐かしいはっちゃん堂のCMソングを口ずさんでいるようだ。うん、眠気が吹っ飛んだ。

 だがこれだけのことで通行人がざわめくはずもない。カイジの美心とかならまだしも、かつて学園の女王と呼ばれていたほどの美少女がルンルン気分でスキップしていたら、みな微笑ましい気持ちでシャッターを押すだろう。

 美しいものを撮りたくなるのは人間のさがであり、つまりは本性なのだが、目の前にいる照山さんは本性は晒さずに恥部ハゲを晒すという、アナと雪もびっくりなありのままの姿で登校していた。

 そう、みんなビックリしている理由。それは、カツラを付けていない照山さんがスキップで登校しているからだった。


「おい露出魔、そこで止まれ。お前はどうしてカツラを付けていないんだ?」

 変態を止める警察のような気分で話しかけてみると、照山さんが足を止めて空を見上げた横顔をカメラに向かって倒したような顔の角度、通称『シャフ度』で振り返ってくる。

「露出魔とは失礼な。これはね、最近ハゲハゲ言われすぎてもう隠す必要が無いと判断しただけのことよ。それにヘアスタイルを変えることくらい誰でもやってるじゃない」

「馬鹿野郎。髪がない奴にヘアスタイルも何もないだろ。それこそ不毛な話しだ」

 そろそろ本気でこいつの精神状態をヤバイと思ってきた。何か色々と終わりすぎて頭がおかしくなっているんじゃないのか? ったく、おかしいのは頭だけにしてほしいぜ……――


「――……とか思ってるでしょ?」


「だから勝手に俺の心をナレーションするんじゃない! 見てる人がビックリするだろうが!」

「ビックリ上等。長い人生、適度なサプライズが大事ってもんよ。まあ私の場合、人生そのものがサプライズすぎて、面白おかしくなっちゃってるんだけどね。ふふっ、もはやファニーを通り過ぎて見世物小屋のバニー状態だわ。スキャンダルで顔を真っ青にした、碧いうさぎのノリピー状態よ」

「朝からヤバいネタをぶっ込んでくるな! まだお前は犯罪を犯しちゃいないからギリギリセーフだ!」

 相変わらず危ない奴だ。人間凶器というか人間狂気。全てがとち狂っている。

 ったく、なんでこんな奴と友達になってしまったんだろうか……。

 でもなってしまったものはしょうがない。

 どれだけ狂っていても、友達を大事にする。

 昨日、スタンド・バイ・ミーを見たばかりの俺は思う。

 本当の友とは、道を誤った友達を見捨てないものなのだ。

 ……まあこいつの場合、道を外しすぎて外道と化しているかもしれないけど。

 俺はふうとため息をついて頭をポリポリ掻きながら。

「いや別にコレが本来のお前なんだから悪いとは言わないけどさ、もう少し周りに配慮しろよ。ほら、あそこにいる男子小学生が、悪魔を見るような目でお前を怖れているぞ」

 電柱に隠れる形で男子小学生がこちらを見ている。恐らく照山さんが通り過ぎるのを待っているのだろう。

 そちらを見た照山さんは鼻で笑う。

「ふん、周りの目を気にして生きるなんて無駄な事よ。開き直ったハゲのメンタルを舐めないで頂戴。……いいわ。そこで見てなさい」

 そう言うと照山さんは、なぜか男子小学生にずかずかと近づいていった。

 ちょっ⁉ まさか殴ったりするんじゃないんだろうな⁉

 俺と同じように危険を察知した男子小学生が逃げようとするも、アナコンダのように伸びてきた照山さんの両手に腰を巻かれ捕まってしまう。

「あらあら、そんな涙目でどこに行くの坊や? これくらいで泣いてちゃ、将来ネチネチとした上司の嫌味に堪えられないわよ? ほら、分かったら泣き止みなさい。ほらほら、お詫びの意味も込めてわざとおっぱいをあててあげてるんだから、もっとこの状況を楽しみなさい。この私で性の目覚めを体験することを誇りに思いなさい」

「やめい!」

 ツッコミを入れながら俺がペシッとハゲ頭を叩くと、拘束が緩んだその隙に男子小学生はダッシュで逃げ出した。

「……痛いわねモブッチ。華の女子高生を殴るとか頭おかしいの? パワハラで訴えるわよ」

「いたいけな小学生にセクハラしてる奴に言われたくねえよ。それに今のお前を殴っても誰も文句言わないから大丈夫だ」

「なにそれ恐い。殴っても文句を言わないって、もはやサンドバッグじゃない。ついにゴキブリ以下の存在まで落ちたのね、わたし。……あぁ、ほんとこの世界って残酷ね。残酷な天使のテーゼがカラオケランキングベストテンに入り続けるのも納得だわ」

「残酷な天使のテーゼは世の中が残酷じゃなくても歌われているだろう名曲だし、お前の扱いについては満場一致で妥当だ」

 説教に近い俺の言葉を聞いた照山さんは、うつろな目でしゃがみ込み両手で耳を塞いだ。

 そして、自分に言い聞かすように呟く。

「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ……」

「逃げちゃ駄目って言いながら耳を塞いで現実逃避をするんじゃない! シンジ君だって頑張ったんだ! 辛くても帰ってこい!」

「辛い、辛すぎるわ。この地獄はいつ終わるのかしら…………そうだ、いっそのことみんな道連れにしてやればいいんじゃないのかしら。そうよ、みんなハゲにすればいいのよ」

「道連れとか恐いことを言うんじゃない。ある意味犯行予告だぞそれ」

「モブッチはビビりちゃんね。ほら、『赤信号、みんなで渡れば恐くない』って言うじゃない? そんな感じで、『赤信号、みんなでハゲれば恐くない』って感じにすれば大丈夫よ」

「全然大丈夫じゃない! たしかにスキンヘッド軍団が道路を横断するとか車の方がビビって道を譲りそうだけど、その危ない思想はあきらかに赤信号だよ!!!」

 ノリピーやエヴァを平気でネタにするとか、ほんとテロリストみたいな奴だ。いくら表現の自由があるとはいってもそろそろ限界だ。

 今の照山さんは、言論といい行動といいあまりにも自由すぎる。

 言うならば地位や権力から解放されて、たがが外れた状態。

 まあ実際に外れたのはカツラなんだけど。


「けーちゃん、照美ちゃん、おはようば~い」


 ――物思いにふけっていると、後ろから声を掛ける形で春風が入ってきた。、

「おりょりょ? 照美ちゃん、随分とかわいか頭になっとるね~。まるで赤ちゃんみたいばい。よちよち、よちよち」

 お母さんのように照山さんの頭を撫でる春風。

 綺麗なお皿のようにキュキュッと音が立っているのが悲しいところだ。

 するとここで、照山さんは俺に向けて鼻につくような笑みを浮かべた。

「ふふっ、さすが春風。この乱暴なツッコミ野郎とは大違いね。まるでサウンド・オブ・ミュージックのような、心が洗われる優しいツッコミを感じるわ」

「心が洗われる優しいツッコミってわけが分からないし、そもそもなんで映画でツッコミを例えた。それに習うなら、お前は18禁映画ボケだけどな」

「キャー、セクハラー」

「棒読みで言うんじゃない。あと小学生にセクハラやってた奴に言われたくない」

 朝から馬鹿みたいな会話していると、春風が眉間にしわを寄せた。


「……二人とも、セクハラとかなんば言いよっと? そんな言葉、初めて聞いたばい」


「「えっ⁉︎」」


 春風の属性の一つである天然が炸裂した。

 純粋な瞳で放たれてくる危険球クエスチョンに、俺と照山さんは戸惑ってしまう。

 おいおい、マジかよ……こいつ、高校二年生にもなってセクハラを知らないのかよ。

「あっ、分かった! きっとお菓子の名前ばい! 腹が急くって意味でセクハラなんでしょ? うんうん、そうに違いないばい!」

 理解した様子で独り言を言う春風から距離を取り、俺と照山さんはひそひそ話をはじめる。

「おいおい、どうすんだよ。お前の友達、朝からエラい質問をしてきたぞ。セクハラがお菓子とか、ペコちゃんが舌を噛むレベルでヤバい勘違いだぞ?」

「いやいや、私の友達とか言う前にあなたの幼馴染でしょあれ。幼なじみならどうにかしなさいよ。まさか高校生にもなって同級生にセクハラを説明するとか、林先生が『今でしょ!』ではなく、『おかしいでしょ!』とか言っちゃうレベルのギャグでしょ」

 たしかに。でもこれはギャグでは決してすまされない。実にまずいことになった。

 うーんと二人で頭を悩ませる。

 俺たちがここまで悩む理由。

 それは、まどマギみたいにピュアガールである春風を穢してしまう、魔女に堕ちることを苦慮した結果。

 ……みたいなことでは決してなく、単純に朝っぱらから怪我してしまうのが嫌だったからだ。

 なぜ、春風で怪我してしまうのかって? それは――


「――ちょっと待って。今のは『穢してしまう』と『怪我してしまう』を掛けたのよね?」


「勝手に人の心を読んでツッコミを入れるんじゃない! エスパーかお前は!」

「そうね。エスパーはエスパー魔美かエスパー伊藤だけで十分って話しね」

「そんな話し全くしてねえから! あとエスパー魔美とエスパー伊藤を並べるな! 同じエスパーでもその二人は全然タイプが違うから!」

 いかん、Mr.マリックのスプーン並みに話がそれてきた。いったん話を戻そう。

 そう、俺が言いたいのは、なぜ春風で怪我してしまうのかってことだ。

 今まで語ってきた春風の特徴をあげると、爆が付くほどの巨乳やドが付くほどの天然、虫が付いてくるほどの甘ったるい体臭などだが、それだけではない。それだけでは春風が目立たないというか、よくボッチでいる理由にはならない。まあ本人は気付いていないようだが。

 夏野春風の最大にして最悪な特徴――それは、死を覚悟するレベルの剛力キャラなのだ。


「――ちょっと待って。今のはポケモンの『ゴーリキー』と『剛力彩芽』を掛けたのよね?」


「だから勝手に人の心を読んでツッコミを入れるんじゃない! 剛力彩芽さんに謝れ!」

「いやいや、このネタってそもそもネットとかで冗談っぽく言われてるだけで、別に剛力彩芽さんが悪いわけじゃないでしょ。これは剛力という名字を背負いし者の言わば宿命みたいなもの。石松さんがガッツと呼ばれるように、アゴが出ている人が猪木と呼ばれるように、ごく自然なことよ」

「いや、最後のは名前ネタ全然関係無いよな? 完全に見た目だけで言ってるよな? ……つうかマジどうすんだよ、この状況。朝からミンチになるのは嫌だぜ俺」

「そうね。さすがの私も朝からキーマカレーは食べたくないわね。マー君が日本にいる時、『朝ご飯は勝負ご飯』とか言いながらカレーを食べてたけど、正直なに言ってんだこいつとか思いながら見ていたわ」

「なに言ってんだこいつと言いたいのは俺の方だ! この状況でミンチからキーマカレーに繋げるのはさすがに頭おかしいし、世界のヤンキーススタジアムで『ももいろクローバーZ』を流しながら真面目な顔で登板してくるマー君の胃袋をなめるんじゃない!」

「なめるわけないじゃない。そもそも胃袋を舐めるのなんて嫌よ。……春風に怒られて、苦汁をなめるのなんてもっと嫌よ」

 そりゃそうだ。話しが戻ってきて少しホッとしたよ。


「ねーねー、さっきから二人で何の話ばしよっとー? なんか私の名前が聞こえたばってん、もしやイタズラしようと企んどるんじゃなかろうね~」


 ホッとしたのもつかの間、春風が話しかけてきて心臓が止まりそうになる。

「だ、大丈夫! 企みとか何でもないから気にするなっ!」

「そうよ。これは来週、春風に渡す誕生日プレゼントのことを話し合ってるの。ほら、サプライズプレゼントにしようと思ってるから、聞かれたら色々とまずいのよ」

「そっかー。二人とも気を遣ってくれてありがとう! それじゃその話が終わったら、セクハラの意味をちゃんと教えてねー。答え合わせば楽しみに待っとるけん!」

 春風が嬉しそうに顔をそらすと、はぁ~~~。と、二人で息を漏らす。

 助かった。そういえばもうすぐ春風の誕生日だったな。照山さん、相変わらず機転の利く奴だ。

 4月30日生まれであり天然でもある春風はときどき、仲間外れにされたと思ったら駄々をこねるときがある。

 普通の女子の駄々なら可愛いかもしれないが、それがジャイアン並の力を持っている奴なら全く笑えないのだ。

「……で、どうすんだこの状況。セクハラの意味を教えてねーって言葉、できれば幼なじみから聞きたくなかったんだが」

「ふむ、素直に答えたら、『やだー! けーちゃんのエッチィ!』とか言われて殴られそうね。で、話を変えたら変えたで、『なんで教えてくれんとー!』とか言われて殴られそうね……あれ? 今気付いたんだけど、前者なら私の命助かるんじゃないこれ?」

「おいハゲ。なに一人だけ勝手に助かろうとしてるんだよ。朝から勇気を出して声を掛けた優しい友達を助けようとか思わないのか?」

「残念だけど、自分の命と友達の命を天秤に掛けたら余裕で自分の方に傾くわね」

「気持ちは分かるけど、お前最低だな」

 友達に魔の手が迫ってきているというのに、なんて友達思いじゃない奴なんだ。

 まあ実際に春風が手を上げることは珍しいんだけど、下ネタを言ったときや仲間外れにされたときに限って殴られる可能性が20%くらいあるのだ。

 20%くらいでビビりすぎだと思う人もいるかもしれないが、五分の一のロシアンルーレットなんて漫画や映画の主人公ならまだしも、普通にビビるだろこれは。

 喧嘩とかなら多少の心得があるけど、あくまで俺は一般人でありモブなのだ。

 命をロスする危険がある。それにビビりまくっているからこそ、今こうして悩んでいるのだ。

「天然と馬鹿力って、ホント厄介なコンボよね。だからあの子、友達少ないのよ」

「春風より友達の少ないお前が言うな。……けど、状況を打破する策ならあるぜ」

「えっ⁉︎ 友達がいない私の現状をどうにかしてくれる方法があるっていうの⁉︎」

「そっちじゃねえよ! つうか友達が欲しいならもっとマシな行動をしろ! それが出来ないならお前はそこで黙って見とけ!」

 犬を叱りつけるように言葉を吐くと、俺は一人で春風の方に近づいていった。

 照山さんとは違い、付き合いの長い俺はこういうときの春風の扱いは慣れている。

 よし、覚悟は決めた。幼なじみってところを見せてやるぜ。

 俺は気さくな感じで片手を上げる。

「よう春風、ちょっといいか?」

「よかよよかよ! セクハラの意味を教えてくれるとね!」

「そんなことより、これを見ろっ!」

「そ、それは――っ⁉︎」

 俺がカバンから取りだしたもの。

 それはピカピカと黄金の光を放つ円形の太鼓を模した食べ物。

 熊本名物、陣太鼓じんだいこ

 秘伝の蜜で炊き上げた風味豊かな大納言あずきがやわらかな求肥を包んだ、県民になじみ深い美味しいお菓子である。

「陣太鼓ばーい! どうしたとそれは⁉︎」

「お前にやるため持ってきたんだよ。ほら、食え」

「わーいわーい! ありがとう、けーちゃん!」

 感謝の言葉とは裏腹に獣のようなスピードで春風が陣太鼓を手に取ると、それこそ獣のようにムシャムシャと食らいつきはじめた。

 よしよし、やはり食いついたな。

 さすが甘いもの大好きっ子、スイーツ爆弾と言われているだけのことはある。

 幼なじみである俺はこういう事態に備えて常にお菓子を持ち歩いており、餌をやっている隙に檻の掃除をこなす、ライオンの飼育員のような技術を習得していたのだ。

 よし、これで春風の頭からセクハラというワードは消え去ったはず――……


「……けーちゃん、これはなんね?」

「えっ⁉︎」


 ほっぺたにあずきを付けた春風が、信じられないといった目つきでこちらを見つめていた。

 その隣にはスマホを提示する照山さんがいて……見ればそのスマホには照山さんの胸を見ながら鼻の下を伸ばす俺の姿が写った画像が開かれていた。

「春風、こういうのをセクハラというのよ。覚えときなさい」

「け、けーちゃん、最低ばい……」

 高校二年生にしてセクハラを知った春風は、罪を犯した子供を憂う母親のような涙目でぷるぷると体を震わせていた。

 ……やばい。餌を食べ終わった母ライオンが子供の不始末にご立腹のようである。

 で、この状況を作り出したハゲはというと、ニヤニヤとぶん殴りたくなる笑顔をこちらに向けていた。

 ……こ、こいつ最低だ! 友達を裏切りやがった! つうかどこからそんな画像を仕入れてきたんだよ!

 確信犯、いや愉快犯の頭にすぐにでもドロップキックをぶち込みたいところだが、どうやら俺にそんな時間はないらしい。

 なぜなら、春風が俺の方に向かって歩いてきているからだ。

「ま、待て春風っ! 話し合えば分かる!」

 必死に呼び止めるも止まる様子はない。

 そして、手持ちのお菓子ももうない!

 まさに為す術の無い俺は、

「けーちゃんのエッチィ!!!」

「ぐはぁ!」

 漫画やアニメのようにぶっ飛ばされてしまい、朝から病院に行く羽目となってしまった。

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