第5.5話 SS(サイドストーリー) ~照山さんが帰った後の出来事~
※ 前書き
話はちょっとさかのぼり、第5話直後のお話です。
SSです。
本編が間に合わなかったから、
S(すいません)S(サラッと楽している)です。
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妹「――キングデーモンと会ったとき」
俺「ああ、そういやそんなのいたなあ……」
妹「………………」
俺「ん? どうしたんだお前、腹なんか押さえて」
妹「……キングデーモンとか言ってたら、妹はキングサーモンを食べたくなってきたぞい」
俺「相変わらず自分の気持ちに素直な奴だな。残念ながら今日の晩飯は親子丼だ」
妹「えーーーー。キングサーモンの方がよくない? つうかキングサーモンの方が名前かっこよくない? キングだよ? 王様なんだよ? 妹はそれを食べて、キング妹になりたいぞい!」
俺「たしかにかっこいいけどキング妹にはならないから安心しろ。つうかお前のようなぽっと出が妹キャラの頂点に立つとか、それこそ王に盾突く愚者のようなものだぞ」
妹「ククク……奴隷は持たざる者。猶予のない虐げられし者。しかし、その何も持たぬ......劣悪な環境であるがゆえに王を撃つのだ」
俺「やめろ! それ以上言うと焼き土下座をする羽目になっちゃう!」
妹「大丈夫。妹は先生の大ファンだぞい。『銀と金』などはもちろん、『中間管理録利根川』面白すぎるぞい」
俺「いやそれ先生は協力してるだけだから。……つうか真面目にこの話やめないか?」
妹「うーん、それじゃさっきの人は誰なの? なんで妹のシャツを着させていたの?」
俺「まさかのもっとやばい話が来た!」
妹「やったの? もしかして妹の服を着させてやっちゃったの?」
俺「やってない! 断じて何もやってない!」
妹「なるほど。いざやろうとしたら拒否られたパターンか……兄やん、ドンマイ」
俺「憐れんだ目で俺の肩を叩くな! 兄としての威厳が台無しだよ!」
妹「威厳と言うか次元が違うよね。妹の服を着させて初体験を済ませようとしてたなんて」
俺「だから違うって言ってんだろ! あとなんで初体験って分かるんだよッ⁉」
妹「なんでって今朝、妹が兄やんの部屋を家宅捜索していたら、童貞もののエロ本を見つけたからだぞい」
俺「兄の部屋を勝手に家宅捜索するな! 俺が漫画喫茶に行ってる間になんてことをしてやがる!」
妹「家宅捜索という名の掃除をしてただけだぞい。さすがの妹も、『童貞が巨乳にバブみプレイ!』って題名のエロ本にはひいたぞい」
俺「やめて。さすがの兄も死にたくなる。つうか死んじゃう」
妹「やめてほしいならわかるよね?」
俺「……キングサーモン買ってきます」
こうして俺は、我が家のキングのためにキングサーモンを探す旅へと出かけたのであった。
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※ 後書き
お気づきの方もいるかもしれませんが、主人公の本名はあえて出してません。設定すらしていません。
嘘です。ごめんなさい、ちゃんと名前の設定考えてます。
でも本編に出すつもりはありませんのでご安心を。
よかったら、みなさんが主人公の名前を想像しながら読んでみてください。
仮に私が名前をつけるとするならば、錦織(にしこり)毛一(けい)ですかね。
春風が『けーちゃん』と言ってましたから、そこから想像して付けてみました。
まあ実際は違いますし、リオオリンピックで錦織選手のニュースを見て適当に付けただけなので気にしないでください。苦情は一切受け付けてません。毛が生える情報なら絶賛受付中です。
嘘を言ったり、適当なことを言ったり、自分が利する情報しか受け付けない。
鼻くそみたいな作者ですが、今後ともよろしくお願いします。
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