このタイトルで、あらすじには「真面目(?)な歴史物」。
?がついていても、本当に真面目なのか?
真面目でした。1話と最終話後半は。本当に真面目な本格歴史小説です。
つまり、タイトル詐欺(笑)。
ところが、2~10話は、まさにタイトル通りの作品です。つまり、あらすじ詐欺(笑)。
どちらも本当で、どちらも嘘です。
そして、この両極端に振れていながら、作品としてまったく破綻していないのが凄いところ。他では読めないオンリーワン。そういう作品です。
歴史上の敗者、石田治部少輔三成と、その忠臣島左近の華麗なるリベンジを、ぜひご覧ください!
ワガママ聞いてもらったので再レビューします!(笑
こんなタイトルで歴史ジャンルとか、その時点で裏切りなんですよ。
そして1話目でまた裏切り。
こんなタイトルでこの1話目は反則レベルの裏切り。
ネット小説でこれほどまでかっこいい六条河原は他にないと思う。
1話目の最後の一文に背筋がぞくってなった!
そして三成の魅力を紹介しながら、いつの間にか引き込まれてたファンタジーの世界。左近がまるまるであああ!
どうするのか心配してた魔王との戦いも、感動するレベルでカッコ良過ぎな大逆転。
戦闘後のやり取りでほっこりさせられた後、またしても強烈な歴史物の情景に引き戻されて、これまた歴史好きには嬉しい裏切りの結末。
あー面白かった!!
ほんとだよ!最高でした!
このタイトルで出だしは石田三成の辞世の句、そして第1話は真に迫った六条河原の処刑シーンという恐ろしいタイトル詐欺小説です。いや、僕もタイトル詐欺小説を一作持っているので気持ちは分かります。いいですよね、タイトル詐欺。やられた、油断した系のレビューを見ると「よっしゃ」と思います。
さて、第1話こそタイトル詐欺ですが、さすがにそれから血で血を洗う大名同士の政治抗争が始まることはなく、かなり話はライトになります(ただしタイトルがぶっとび過ぎているのでそこまでは追いつけません)。金髪碧眼貧乳美少女に転生した石田三成と子犬に転生した島左近のファンタジー冒険活劇。このメイン二人のキャラクターが良いので小難しいことを考えずにすいすい読めます。そして油断したところに今一度挟まれる時代劇描写がやたらと筆致豊かでタイトル詐欺再び。作中一番に熱いシーンなので落差で笑えるかもしれませんが、素直に燃えましょう。
とにかくタイトルで敬遠せずに一度読んでみて下さい。第一話を読めば作者様の筆力と時代物に対する造詣の深さは理解できるはずです。後はそういう作者様を信じ、美少女武将と子犬武将の愉快な旅路について行きましょう。
ちなみに本レビューの頭に【埋】とついているのは犬のニャン太様の「埋もれちまった悲しみに」という作品で紹介されており、そこから知った作品のレビューには頭に【埋】とつけることが推奨されているからです。「埋もれちまった悲しみに」の犬のニャン太様、面白い作品を紹介して頂いてありがとうございました。そして「ゴッド☆ちっぱい【治部少乳の大冒険】」の犬のニャン太様、面白い作品を読ませて頂いてありがとうございました。
……あれ?