第47話 オトナとコドモのボーダーライン
二ホンでは今まで20歳が大人の仲間入りとされ成人式のお祝いをしていましたが、2022年からは18歳を「成年」とすることになるらしいですね。すでに現在でも選挙権は18歳からに引き下げられました。とはいえ飲酒、喫煙は20歳かららしい。「オトナ」のボーダーラインをどこに引くか、何ができることが「オトナ」なのか、議論はさまざまなようです。
公共機関の乗車料金、各種施設の入場料金、飲食店でのブッフェなど、大人料金と子供料金が設けられているところは多々あります。
日本では未就学なら無料、小学生なら子供料金など学年が
乳幼児の医療手当なども「規定の年齢になったあとの3月31日まで」となると、3月生まれは圧倒的に不利なのです。
中国では身長なのです。120センチ、140センチが境目の場合が多かったです。そう、背の低い人が断然おトク。よくしたもので遊園地や映画館などチケット売り場のカウンターの高さが120センチで、無料か子供料金かの判断をしているなんて聞いたことがあります。
日本人学校に通わせている母子でよく食事会をしましたが、日本でもよくある「飲み食べ放題」のときにお店と揉めることがよくありました。
日本人相手の日本料理屋ですが、スタッフは中国人なので子供の身長(見た目?)で大人何人、子ども何人とカウントをしようとします。こちらは日本人なので、同学年なのに「キミは大きいから大人料金ね」「あなたは小柄だから子供料金でいいよ」と言われると不公平感が出てしまいます。確かに大きい子はよく食べて小さい子はあまり食べないのかもしれませんけれどね。
そこでよく利用する行きつけのお店には予約する時点で幼児は無料、小学生は子供料金、中学生以上は大人料金にしてもらえないかお願いをすることにしました。
なにかしらで判断しないといけないので、日本でも中国でも全員が公平な制度はないのかなとも思ったりもしました。
でも、そういえば飛行機は世界的に年齢で大人料金と子供料金を分けています。12歳から大人料金、そして2歳以下が無料です。
日本人学校の修学旅行では飛行機を利用しました。小学6年生には11歳と12歳の子がいます。ですから旅行期間に誕生日を迎える子は「子供」で出かけて「大人」で帰ってくるのです。旅行代金も出発時に12歳の子(往復大人料金)、帰ってくるまで11歳の子(往復子供料金)、行きが子供料金で帰りが大人料金の3パターンに分かれて徴収されました。大体秋に出かける修学旅行だったので、秋に誕生日を迎える子のいる家庭では日程がいつになるかやきもきしていたみたいです。
こうしてみると、年齢で区切ってくれるのが誰にとっても平等で公平なように思えますね。デジタル時代ですからICカード等に生年月日が入っていれば料金計算もカンタンだと思うのですが。そうすれば背の高い子も早生まれの子も不公平感がなくなっていいんじゃないかなと思います。日本の皆さん、中国の皆さん、いかがでしょう?
以前どなたかのエッセイで年齢や学年を誤魔化して料金を安くしたり無料にしたりすることで最もいけないことは子供の自尊心を傷つけることだと読んだことがあります。(もちろん料金を誤魔化すのもよくないことです)
赤ちゃんとコドモ
コドモとオトナ
実際の成長は緩やかなスロープを歩んでゆくけれど、ときおりやってくるボーダーラインと新しい扉。扉の向こうの新しい段階へのステップアップは自分も周りも成長を実感できるタイミングかもしれません。
え? 若者とオトナ?
お兄さん・お姉さんとオジサン・オバサン?
オジサン・オバサンとおじいさん・おばあさん?
中年、老後の扉って?!
気づかずに突破しているボーダーや扉もあるやもしれません(笑)
人生、ボーダーラインと新しい扉だらけです。
オトナとコドモのボーダーライン
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