「a Fairy tale, a Fair liar」
おやおや、あんた。見ない顔だね。
最近こっちに出入りになったのかい? 街の花売りがそりゃあえらい出世だ。それにあんた、まだ若いじゃあないか。見たところ十五、六……へぇえ、今日はおやっさんの代理かい。そうかい、そうかい、見上げたもんだね。ふふ、さぞかし緊張しているだろう。え、門番に突き返されちまった? やれやれ、こんな可愛い娘さんにすげないことをする奴もいたもんさねぇ。いいよ、この婆めがうまく取り計らってやるから。何せ、この通りのしなびた身体で、今じゃろくに仕事もできないが、後宮で奉公していたこともあるからね。ここらであたしの知らないことはないよ。
ほら、花をお見せ。
ソウビにレン、カンパネラ。
いいね、このソウビなんか花つきがしゃんとしてる。水をたっぷり吸わせて、いっぱい日に浴びせて、そうしなきゃこんないい色はしない。あたしゃあ知ってるよ。あんたのおやっさんは仕事熱心だね。花見りゃわかるよ。花はひとと違って正直もんだもの。ねぇ、あんた。冷やし水は飲むかい。うまいよ。ほら、お飲み。こうやって筒に入れて持ち歩いてね、ちびちび飲んでるのさ。門番たちは笑うけど、あんただってこの、一年の半分がひからびた砂の国に住んでいるんだからわかるだろ? 渇いた喉に流し込まれる一杯の水ってのは、どんな宝よりも価値があるもんよ。
ねぇ、水を飲みながらでもいいさ。
あんたちょっとこの婆めの話を聞いてみてくれないかい。ふふふ、時間は取らないさ。水をゆるりと飲む間だけでいいよ。あたしゃ、今日はいつになく浮かれているらしくてね。誰かとっつかまえて話がしたくてしょうがなかったのさ。
ごらん、お城に続く道はこの通りラクダ色のレンガを敷き詰めて作ってあるだろ? 馬車が通ると、がらがらごとごと、いい音が鳴んね。あんたね、笑うけど、ウンシューガナ様はこの音が好きで、子供の頃なんざレンガに耳くっつけて一日馬車の音を聞いていたというよ。おや、きょとんとしてるね。あんたの歳じゃ知らなくって当然か。ウンシューガナ様はね、前の前の王様。子供の頃から、どうしようもないやんちゃ坊主でねぇ、町に遊びに行ってはレンガ職人の汚い小屋に入って、一日中レンガ焼くのを手伝っていたと聞くよ。ウンシューガナ様は、あれはきっとレンガ職人になりたかったんじゃないかな。
ねぇ、あんたの座っているレンガの角っこのところ見てみなよ。みんな褪せた夕焼けみたいな色してんのに、そこだけ黒く焦げてるだろう? そのレンガが焦げちまったのには、理由があってさ。
ウンシューガナ様が王様になったのは、大雨の日だった。あんたも身に沁みるほどわかってるはずだ、この国の雨は年の半分しか降らない。年に一度ざぁざぁざぁざぁ三月くらい降り続けて、街中水浸しにして上がっちゃう。ウンシューガナ様はそんな大雨の日に王様になった。雨の王ってあたしらは呼んだよ。笑っちゃうほど、単純だけどね。でも年の半分がからっからの国で雨っつったら、そこにゃあ愛しい愛しい恋人を待ちわびるような甘い響きが入ってるんだろうね。年頃の娘はみぃんなウンシューガナ様が好きだった。だって、ウンシューガナ様ときたら、細い切れ長の眸は青い水の色をしていたし、肌は太陽みたいに光ってて、背も高い。それでいて、宝石のひとつもつけずに子どもと泥んこになって遊ぶ王子だったんだもの。みーんな虜になっちまうさ。深窓のお姫様方は眉をひそめていたけれどね、きっと色よい話もたくさん来ていたにちがいないよ。
だけども、ここからが面白いの。
ウンシューガナ様が選んだのは、足の不自由な醜い花売りの娘だった。みんなびっくりしたよ。だって、レン様は――その子はレンっていったんだけどね、レン様はたいそう醜かったのだもの。片方の足が足首んところでちょん切れててうまく動かせないってだけじゃないよ。肌も浅黒くて、髪もぼさぼさで、目の色だって泥みたいな茶色。ウンシューガナ様にはとてもつりあわない。だけど、ウンシューガナ様はレン様がいいんだって。集まった美しいお妃候補の中から、隅っこのほうで花に水をやっていたレン様の前に跪いて、白い蓮の花をあげたというよ。あのときのお姫様方の悔しさそうな顔っていったら。口元を覆い隠すための扇をうっかり噛んじまった姫もいるくらいだった。
こうしてレン様は、ウンシューガナ様のお妃様になった。ただの花売りがちっぽけとはいえ、一国の妃になるんだからね。いろいろと問題はあったんだと思うよ。政治的にもそうだったし、何よりレン様自身の心のうちもね。ただ、こういうのは言うだけ野暮ってもんだろ? 月夜の晩、逃げ出したレン様をウンシューガナ様が馬を出して追ったの。ウンシューガナ様に抱かれて帰ってきたレン様は出て行く前が嘘だったみたいにしおらしくなっていて、恥ずかしそうにウンシューガナ様の胸に額をくっつけて俯いてたよ。その足首にはウンシューガナ様の服の切れ端が結ばれてた。怪我でもしたんだろうね。浅黒い肌に巻かれた白い布切れが澄んだ月光を浴びて光って見えてねぇ。きれいだ、って思ったよ。なんだかわからないけれど、あたしは涙が止まらなかった。
結婚式は一国の王様にしちゃあささやかなものだったんじゃないかな。何しろウンシューガナ様のお父上お母上は結婚に反対なされていたからね。特にお母上に至っては怒ってひとり南の離宮に引っ込んじまったくらい。そんなわけだから、当日はお父上様と信頼のできる数少ない家臣だけの集まるささやかな式になった。弟王子もひとりいたのだけど、どうしてか来てくれなくって。ウンシューガナ様の横顔がやけに寂しそうに見えたのは、きっとあたしの勘違いじゃないと思う。
レン様は綺麗な白の薄絹を身体にかけてね。浅黒い肌が透けて、あんまりいい見栄えじゃあなかったけれど、使用人たちがせっせとけづくろった黒髪は悪いもんじゃなかった。白い蓮の花が飾られてね。うん、あれは本当にきれいだったな。
レンガの道をウンシューガナ様がレン様を抱き上げて歩いてらしたよ。夕暮れの赤く焼けたレンガの道に、重なり合った長い影が伸びてた。ずぅっと、ずぅっと、どこまでも伸びてた。――その夜はどうしたかって? ふふん、あんたもおませさんだぁね。あたしは、知らない。でも次の朝、レン様は、レン姫様ときたら、いつもは色気もなしに後ろで縛ってる癖っ毛を下ろした上、もじもじと首のあたりを手で触ってんの。まだうぶだったんだねぇ。そんな浅黒い肌に痕なんかつきもしないのに、結局一日中そわそわしていたよ。ウンシューガナ様はそれをおかしそうに見てた。
赤ん坊はすぐに出来た。レン姫様は町娘のくせに、そういうところだけは妙に肝が据わっていてね。恥知らずとでもいうんかねぇ……、前からそうだったけれど、おなかが膨らんでくるとさらにずぶとい女になった。ある日、ウンシューガナ様のお母上が城に戻ってきてね、レン姫様に花の絵の描かれた木靴を差し上げたの。さすがのレン姫様も一瞬顔を蒼褪めさせたよ。だって、レン姫様の右足は足首から下が木の棒みたいに指がなくって。綺麗な木靴なんて見せられたって、履きようがないもの。だけど、それがレン姫様の心に火をつけたんだろうねぇ。さりげなく靴を取り去ろうとしたウンシューガナ様に首を振ると、木靴をね。そぅっと取り上げ、口元に。滑らかな木靴の中央で咲く蓮の花に口付けてね、「こちらはあたくしのおなかの娘にでしょうか、母上。でもそれなら、少し大きすぎたかもしれませんね」って、笑ったの。お母上もぽかんとしていたよ。みんな呆気に取られていたけれど、ウンシューガナ様だけは笑ってた。そうだ我が后の言うとおり、赤子にやるには大きすぎる、母上はお気が早い、ってさ。ウンシューガナ様が笑うと、あったかい太陽みたいなんだよ。みんな、なんだかおかしくなって笑った。そう言われると、お母上が本当にせっかちに赤子の靴を買ってきてしまったのかと、そんな気になったんだ。
そのときは深い考えなんてなしに娘って言ったのだろうけれどね。生まれた赤子は可愛い姫だったよ。肌は浅黒かったけど、目は青かった。お母上はあれでやっぱりひとの母だったんだろうねぇ。小さな姫をたいそう可愛がって、一歳の誕生日には木靴を贈ってきたよ。蓮の花の描かれた、小さな可愛い木靴をね。
でも悲しいかな、これでめでたし、めでたし、にはならなかったんだよ。
しばらくすると、ウンシューガナ様はさっぱりレン姫様のところに来なくなった。レン姫様もそりゃあ最初はね、ご公務が忙しいんだろうって思ってたの。シェヘラ、と名付けられたお姫様はまだちっちゃくって、夜泣きもひどかったからさ、レン姫様もそっちに構いっきりで。気付けば、半年が過ぎていた。この頃にゃあ外の者にもウンシューガナ様の夜離れが噂されてね、心配になったお母上がレン姫様のところに駆けつけるくらいだったのだけど。
ウンシューガナ様がお城の外で暴徒に襲われたのはそんなときだったよ。侍女から報せを聞いたレン姫様は、浅黒い肌を真っ青にさせてね、ぶるぶるぶるぶる、シェヘラを抱く手を震わせていたよ。片足を引きずって、ウンシューガナ様のところに駆けつけようとしたのだけどね、王兵に阻まれてだめだった。
あんたは知ってるかい。ふふ、きっとあんたのおやっさんは知ってるよ。このちっちゃなひからびた国では大きな大きな事件だったもの。血も少し流れた。
あんたにもわかるようにかいつまんで話すけれど、ウンシューガナ様にはひとり弟王子がいてね。そう、結婚式に来てくれなかったあの王子さまさ。おふたりはずっと仲が悪くってね、……いや。ウンシューガナ様は弟王子を愛していたのだけど、弟王子はそうじゃなかったみたい。正腹と妾腹とか、あたしたちにゃわからないねじくれた溝ばかりが時間をかけて深まったんだろうね。あたしもうまく説明できないけど、家臣たちと談笑するウンシューガナ様をじっと弟王子が見ていてね、寂しそうに見ていてね、ウンシューガナ様がその視線に気付くと、ふっと目をそらすの。その光景だけ、よく覚えてる。
結局ウンシューガナ様は弟王子に陥れられて、傷を負ったまま牢に閉じ込められてしまった。つらかっただろうねぇ。だって、いくら城下で泥んこになって子供と遊び回っていたといっても、あの方は生まれも育ちも王子様だもの。矢を刺さらせたまま真っ暗い牢の中で転がされるのは、耐え難い苦しみだったにちがいない。ましてそれをしたのは愛する弟王子だったから。
レン姫様もまた、お城の一角に幽閉された。こっちはもっとひどかったよ。何せレン姫様が閉じ込められたのは、城のあらゆる残飯の捨てられる小屋だったのだもの。レン姫様の侍女たちは悲しがってわぁわぁ泣いた。侍女たちがあんまり泣くもんだから、シェヘラもなんだか不安そうだった。だから、レン姫様は必死に笑ってね、「ここなら食べ物には困らないし、よいではありませんか」って言ったの。これにゃあ、侍女たちも飽きれ顔だったね。レン姫様は異臭を放つ残飯の中から腐りかかった葡萄を手に取ってね、丸ごと食べてみせた。ふふ、嫌そうな顔をするね。ああ、酸っぱくて、まずかったと思うよ。でも、レン姫様はそれでよかったんだ。酸っぱくてまずくって、悔しくってねぇ。負けるもんかって思ったんだよ。
しばらくすると、ウンシューガナ様もまた残飯小屋に押し込められた。外では弟王子が王になってね、ウンシューガナ様の信頼できる家臣はみな遠くに飛ばされるか、城に残っても閑職に飛ばされるかしたみたい。みんな、ウンシューガナ様の居所は知らされなくってね。助けるにも助けられなかったんだ。レン姫様はウンシューガナ様の汗をかいた額を布切れで拭きながら、唇を噛んでずっと何かを考えている風だった。そしてまた、飽きもせず腐った葡萄を食べた。
レン姫様は葡萄の種を大事に拾って、懐いっぱいに詰めていたの。侍女たちは首を傾げていたけれどね。次の晩、レン姫様は珍しく小便がしたいって外の見張りの男にすがってねぇ。いつも中で垂れ流せって言われてるんだけど、あんまりレン姫様が喚くから、面倒になったんだろうね。見張りの男たちはレン姫様の手を縄で縛って、小便器のとこまで連れてってくれた。小便するときもじっと見てたよ。町娘のレン姫様だって、男たちの目の前で小便垂れ流すのは恥ずかしかったろうけどねぇ。でもレン姫様の口の中には腐った葡萄の苦い味があった。ぎりぎりぎりって奥歯を必死に噛み締めてさぁ、小便垂れ流したよ。戻る時に、懐に詰めていた葡萄の種を一個一個床に落としていってね。男たちは猥談にふけってやがるから、気付かない。レン姫様は無表情を取り繕いながら長い道を歩ききればよかった。
葡萄の種を落とし終えて、また残飯小屋に戻されて。眠っているシェヘラを抱き締めてさ。あったかくって、幼子に戻ったみたいに泣いたよ。
ウンシューガナ様は毎晩苦しそうにうなされてた。矢の刺さった肩は青黒く、固くなっていてねぇ。もう女の力じゃ抜くことができなかった。レン姫様は残飯の中でもまだマシなのを選んで噛み砕いて、ウンシューガナ様に口移しにしていたよ。きっとレン様は思い出していたんじゃないかな。昔、結婚が決まった晩、怯えて逃げ出した自分をウンシューガナ様が追ってきてくだすったこと。渇ききった喉に水を分け与えてくれたこと。思い出していたんだと思うよ。
三十日後の晩、壁の外から「レン姫様ですか」と声がした。ウンシューガナ様の腹心中の腹心の男の声だった。ウンシューガナ様が囚われたとき、すぐに寝返っていたのだけどね。みんな奴を薄情者って言ったけれど、レン姫様はちがうって思ってた。結婚式のとき、感極まって大声で泣いていた男だもの。あの涙に嘘はないってさ。奴は葡萄の種を見つけると、ウンシューガナ様贔屓の町の奴らに声をかけてね、レン姫様たちの捕まっていた小屋の地下に穴を掘ったの。もともと、お城の地下には昔の王様が使った古い脱出路があってね、それをたまたま見つけたのは幼いウンシューガナ様とそのガナルって男だったのだけど。ふたりだけの秘密の抜け道に繋ぐようにして、残飯小屋からの脱出路を掘ったんだ。狭い、今にも崩れそうな道を這うようにして、ぐったりしたウンシューガナ様を支えながらレン姫様は進んだよ。片足の悪いレン姫様はドレスを翻して歩くのは下手だったけれど、這うのはとてもうまかった。土や小石が身体のあっちこっちをこすったけど、痛いなんて思いもしなかったね。必死で。ウンシューガナ様の熱い手を引いたよ。前にはシェヘラを抱いたガナルがいた。
長い長い、道だったね。
ふっと熱っぽい空気が冷たくなって、顔を上げると、月光がさぁっと差した。外に出たんだ。お城の外は人気がなかった。いや、近くに見回りの兵はいたんだけどね。ぐぅぐぅいびきをかいて眠ってくれていたよ。寝言で、酒飲み仲間だったレン姫様に「あばよ花売り」って言った。レン姫様も「あばよ酒飲み」ってね。少し離れた場所にはガナルの用意した馬車が止めてあった。ウンシューガナ様とシェヘラを抱いたガナル、侍女たちと連れ立って馬車に乗ると、すぐにがらがらがらと動き出した。レンガの道。真っ暗だったけれど、馬車についた火がね、一瞬だけレンガを強く照らした。その隅っこに黒い焦げ痕が残っててさ、レン姫様は思い出したんだよ。
昔心ない大人がね、醜い花売りの子供が抱えた花に火をつけたんだ。花売りはびっくりしちまってねぇ。だけど、まだ小さかったから、売り物を燃やして、おやっさんに怒られるほうが怖かったんだろうね。とっさに、レンガに落ちてぼうぼう燃えている花を拾い上げようとしたんだ。白い手が割って入ったのはその時だった。娘を押しのけてね、その手は花を包む炎ごとレンガに手のひらを押し付けたんだ。じゅうっと嫌な臭いがしたよ。
少年だった、青い眸の。手のひらをそぉっとどけると、黒焦げになった花の、だけどどうにか残っていた白い花びらが見えてね。ごめんね、って言って、花売りの娘に白い花びらを渡したんだ。少年の手のひらには花の形の火傷があった。
レンガの道には、ほら、花の形の焦げ痕が。
そうだよ、あんたがちょうど座っているあたりだ。
ふふ、とても花には見えないかい? そうかもね。これは長いことレン姫様の胸のうちだけに秘められた花の焦げ痕だったから。あの方はそうやってレン姫様の褪せたレンガみたいなひなびた道に灼熱の焦げ痕を刻んじまったってわけだ。――恋、か。そうだね。あんたが言うように、恋だったのかもしれないね。醜い娘のした最初で最後の恋。
その後のウンシューガナ様とレン姫様?
だめだね、あんた。ここは、『王様とお姫様は末永く幸せに暮らしました、めでたしめでたし』ってするところだよ。そのあとだなんて野暮なこと聞いちゃいけない。これは、あんたとあたしの秘密のお伽話なんだからさ。
さぁ、日が暮れてきた。あたしはもう帰ることにするよ。家じゃあ、旦那とたくさんの孫たちが待っているからね。ふふ、今の世になって、ずいぶんこのひからびた国も平和になったもんだよ。今の王がえらいんだろうねぇ。
何、道をまだ教えてもらっていない? あんた、別嬪さんなのにちょっと抜けてるね。うぶなのはいいけどさ。秘密の抜け道なら、五十年にレン姫様たちが使ったのがあるよ。ガナルは面白い男でね。誰にも見つからないように道を隠しておいたのさ。このまま北へ五十歩お行き。レンガに小さく矢印が書かれている。それが印だ。
あたしゃね、知ってるよ。どうせあんたも、あの城の中のひとに花の焦げ痕をつけられたクチだろ? お行きよ、うまくいけば、あんたの愛しいひとに会えるかもしれない。兵に見つかったら、あんたそこはうまく逃げるんだよ。
お礼? いいよいいよ、この蓮の花を一本で。
この足の悪い婆の話を聞いてくれて、ありがとうね。
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